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大谷ドジャース、WS最中に「41発ソト獲得に興味」の米報道 マネーゲーム必至でも「可能」と予想

THE ANSWER / 2024年10月28日 22時3分

ヤンキースのフアン・ソト【写真:ロイター】

■WSの最中にもかかわらず

 米大リーグの頂点を決めるワールドシリーズ(WS)はドジャースがヤンキースに2連勝し、28日(日本時間29日)は舞台をニューヨークに移して第3戦が行われる。熱戦が続く中、ニューヨークメディアはドジャースが今オフにヤンキースのフアン・ソト外野手の獲得に興味を持っていると報道。莫大な資金が必要とされるにもかかわらず、大谷翔平投手が今季から結んだ契約が大きな後押しになっているという。

 26歳のソトは、パドレスとの大型トレードで今季からヤンキースに加入。41本塁打を放つなど、強力打線の一角として存在感を放った。今オフにはフリーエージェント(FA)となるため、早くも米球界では争奪戦の様相を呈している。その中で米ニューヨーク州地元紙「ニューヨーク・ポスト」は「ドジャースはソトの争奪戦に参加する――ショウヘイ・オオタニの契約のおかげで」との見出しで、ジョン・ヘイマン記者の署名記事を掲載した。

「大金持ちがさらに大金持ちになるかもしれない。ドジャースはワールドシリーズでヤンキースを破るところまで迫っているが、彼らの考え方に詳しい情報筋によれば、ヤンキースのスーパースター、ソトとの契約に興味を示しているとの情報がある」

 こう伝えられている記事ではまず、ヤンキースとメッツがソトとの契約へ動くであろうとの予想があると紹介。「それは両チームが年俸記録を更新するであろうフリーエージェント(ソト)を獲得するために、金銭的に絶好のポジションにいるという理由だけでなく、ソトがニューヨークでの1年間を楽しんでいると見られているからだ」と指摘した。

 その一方で「もし彼(ソト)が興味を示せば」と前置きしつつ、ドジャースも獲得レースに加わる可能性があるとも記されている。「巨大金融機関のドジャースも彼を雇う余裕はあるが、彼らにとって最大の問題は『西に戻るだろうか?』というものだ」とポイントも挙げられていた。

■大谷翔平の1014億円契約が「ほぼ誰とでも契約可能な脅威の存在」

「ヤンキース関係者は、ソトの争奪ダービーにおける真の脅威はメッツ(そしておそらくブルージェイズ)だと見ており、ショウヘイ・オオタニがニューヨークに来たがらなかったのと同様、ソトが南カリフォルニアに戻りたがっているとは考えていない」

 記事ではあくまで本命はニューヨークに留まることだとみている模様で、ヤンキース関係者がソトのドジャース移籍について「ありえない」と口にしたことも紹介されている。

 ただ、莫大なマネーゲームが予想されるソト獲得については、ドジャースが金銭的な問題をクリアしているとも伝えられている。今季加入した大谷は10年7億ドル(約1014億円=当時)で移籍したが、年俸の97%が繰り延べされる契約形態。「史上最高額であるだけでなく、最も“フレキシブル”なオオタニの契約のおかげで、彼ら(ドジャース)は向こう9年の冬、ほぼ誰とでも契約可能な脅威の存在となる」としている。

「ヤンキースは野球界で最も収入の多いチームであるとほぼ永続的に信じられており、メッツには野球界で最も裕福な個人オーナー、スティーブ・コーエンがいる」とニューヨークの2球団が金銭面で優位にいると記事では伝えているものの、「しかし、オオタニとの契約によって、既に素晴らしかったドジャースの財政状況は飛躍的に増強された」とドジャースも負けていないと注目している。

 ヘイマン記者は「ドジャースの野球関係者はしばしば、大谷が97%繰り延べの7億ドルにサインする柔軟性を見せてくれたことに感謝する。それは、彼自身の前例のない50ー50の生産性をはるかに上回り、ほとんど誰とでも契約できるようにする助けとなる」と、大谷の契約がドジャースにもたらした大きな意味を力説している。(THE ANSWER編集部)

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