「日本の新世代の台頭を見ると…」 卓球中国に“強すぎる”がゆえの悩み 母国メディアが指摘
THE ANSWER / 2024年10月30日 8時13分
■11月3日にWTTチャンピオンズフランクフルトが開幕
卓球の国際大会、WTTチャンピオンズフランクフルトが11月3日にドイツ・フランクフルトで開幕する。現地27日までフランスで行われていたWTTチャンピオンズモンペリエでは、初出場の大藤沙月(ミキハウス)が初優勝の快挙を成し遂げた一方、卓球王国の中国は男女ともに惨敗。中国メディアは日本への警戒を強める一方で「新旧交代の問題は明らかになっている」と次世代が育っていないことに言及。若手のレベルアップを促している。
モンペリエ大会では20歳の大藤が2回戦で平野美宇、3回戦で伊藤美誠を立て続けに破り、決勝でも今季絶好調の張本美和を破って頂点に立った。一方の中国女子は、準決勝で銭天一が張本に敗れて決勝に一人も残れず。自国への危機感と日本への警戒感が充満した。
中国メディア「卓球ネット」は早くも次のフランクフルト大会に向けた展望記事を掲載。記事内では「2つの目標」を掲げた。一つは「優勝を勝ち取り、日本の卓球を抑えること」と、日本女子の勢い意識したもの。もう一つは「選手を鍛え、新旧の交代を促進すること」としている。
本文では、モンペリエ大会に世界ランク1位の孫頴莎ら主力が出場していなかったことによる惨敗で「結局、中心的選手がいなければ、中国卓球は満足のいく結果が出せないのだ」とバッサリ。フランクフルト大会には同2位の王曼昱が復帰するが「中国卓球の現時点での重点は選手を鍛えることであり、王曼昱にコンディションを整える機会を与え、王芸迪、陳幸同に精神を整える機会を与え、銭天一、何卓佳には試合の経験を積ませて、更にレベルアップするための機会を与える」と具体的な個人目標にも言及した。
既存勢力が“強すぎる”がゆえの悩みを抱える中国女子。本文では「日本の新しい世代の選手の台頭を目の当たりにして、中国卓球の新旧交代上の問題はいっそう明らかになっている。2番手の選手はしっかりと力を出して情勢を安定させる必要がある。また、若手にはレベルアップのいい機会である」と日本との比較を交えながら、戦力の底上げを求めている。(THE ANSWER編集部)
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