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左肩負傷の夜、大谷翔平がド軍同僚を勇気づけたメッセージ 「携帯が鳴り…確信した」帰りのバス内の出来事

THE ANSWER / 2024年10月30日 15時3分

WS第4戦で左肩負傷後初めて安打を放ったドジャースの大谷翔平【写真:ロイター】

■ワールドシリーズ第4戦

 米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手は29日(日本時間30日)、敵地ニューヨークで行われたヤンキースとのワールドシリーズ(WS)第4戦に「1番・DH」で先発出場。試合は4-11で敗れてWS制覇はお預けとなったが、26日(同27日)の第2戦で左肩を亜脱臼し、痛みを抱えたままの強行出場の中で、5回の第3打席に負傷後としては初安打を放つなど4打数1安打だった。米専門局は左肩を負傷した大谷がチームメートに送ったメッセージの内容を紹介。同僚を勇気づけた言葉などに触れている。

 逆転サヨナラ勝ちした初戦に続き、第2戦も終盤までリードを奪って試合を優位に運んでいたドジャースだったが、大谷が7回に盗塁を試みた際のスライディングで左肩を負傷。亜脱臼と伝えられ、勝利したにもかかわらず試合後のチームには重苦しい空気が流れた。

 当時の状況について、米スポーツ専門局「ESPN」は「ワールドシリーズ:ショウヘイ・オオタニが戻ってくるまでの48時間」との見出しで記事を掲載。本文では、大谷が負傷した後に静まり返っていたことなどに触れ「(試合後に)バスに乗った時点では、チームメートの誰も何を考えればいいか分からなかった。このメッセージを読むまでは」と記し、内容を紹介した。

「『いい試合だったよ』とオオタニは綴った。『前回はベリンジャーが肩の脱臼を負った。今回は僕が肩を脱臼した。これは世界チャンピオンへ良い兆候だ』」

 このくだりは、2020年のブレーブスとのリーグ優勝決定戦に由来する。コーディ・ベリンジャーが第7戦で本塁打を放った後、キケ・ヘルナンデスと喜び合った際に右肩を亜脱臼。しかしベリンジャーはWSにも出場し、22打数3安打、1本塁打3打点でドジャースの優勝に貢献した。大谷はこの出来事と自身を重ね合わせていたわけだ。

 記事では「携帯が再び鳴り、別のメッセージを見た後、ドジャースの選手たちはオオタニが同じことを続けるだろうと確信した」。そこで大谷から送られてきたメッセージは「明後日も全力でプレーするよ」「ニューヨークで会おう」だったという。

 さらに本文では、自身も高校時代に肩を亜脱臼し、最終的に手術し回復したというトミー・エドマンが「今温存しても意味がない」「全力を尽くして、オフシーズンの4か月で回復する。これが我々がプレーする理由だ。ワールドシリーズでプレーするために1年中努力している。だから、我々は出場するためにはどんなことでもするつもりだ」と語ったことなども伝えている。(THE ANSWER編集部)

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