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不合格8度経てプロテスト突破「長い9年でした」 最年長合格の28歳・上堂薗伽純を支えた仲間の縁

THE ANSWER / 2024年11月6日 6時43分

プロテストに合格し、入会式で笑顔を見せる上堂薗伽純 【写真:Getty Images】

■JLPGA最終プロテスト

 2024年度の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)最終プロテストは、1日まで茨城・大洗GC(6602ヤード、パー72)で4日間行われ、上位26人が合格した。最年長の28歳で合格を掴んだのは、上堂薗伽純。4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの73で回り、通算2オーバーの18位。受験9回目で遂に突破し「めちゃくちゃ長かった。毎年毎年、1年の重みが大きすぎて、長い9年でした」と歓喜した。

 海沿いの難コース。前半で2つ落としながらも、後半13、15番でバーディーを奪った。耐えた先に、過去8回では届かなかったゴールがあった。

「とにかく嬉しい。辛かった、辞めたかった時期も、通ったのでいい経験だと今は思えます」

 プロテスト挑戦はこれで9回目。28歳は受験者のうち、日本勢では最年長で「やっぱり」と笑う。愛知・栄徳高を卒業後は約10年、研修生として活動。最大の挫折は2021年3月のプロテストで、初めて1次を通過できなかったこと。競技を辞めることも頭によぎった。

 支えになったのは、9人で切磋琢磨しているという研修生の仲間たち。このプロテスト中も、ラウンドを終えてスマートフォンのメッセージを確認すると、バーディーには「ナイス!」ダボには「何してんねん!」とリアルタイムで書き込まれていた。生配信を見て、共に戦ってくれていた。

「年齢も境遇も違うけれど、皆がいたからここまで頑張れた」

 毎年、受験者総数の3%前後しか合格できない狭き門だが、2023年には受験9回目だった石田可南子が29歳で合格している。上堂薗も、突破するまで継続する強い意志があった。

「毎年、私くらいの同年代の方が合格されているのを見て、続きたいと思っていた」。実力ある20代の若手がレギュラーツアーをにぎわせているが、藤田さいきら30代でも第一線で活躍するベテランもいる。「今後、受けていく人の励みになれれば」と実感を込めた。(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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