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日本人の熱烈歓迎を「全く想像できず…」 侍J戦の客席で異例、チェコ代表が“お返し”の試合中ファンサ

THE ANSWER / 2024年11月11日 20時3分

チェコ代表のルカシュ・エルツォリ【写真:小林靖】

■ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ

 野球の「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2024 日本vsチェコ」が9日から2日間、愛知・名古屋市のバンテリンドームで行われた。10日の第2戦開始前には、チェコ選手にファンが殺到。即席サイン会が開かれた。「全く想像できなかった」という日本ファンの熱烈な歓迎。チェコ代表はチーム関係者が試合中に客席で野球カードを配布するなど、異例のファンサービスでお返しした。

 10日の試合開始2時間前。ウォーミングアップのためにグラウンドに姿を現したチェコの選手に、スタンドにいた十数人のファンが群がった。サインの要望に気さくに応じた1人、ルカシュ・エルツォリ投手は「全く想像できなかったよ! 心の準備ができていなかった」と熱烈な歓迎ぶりに目を丸くした。「チェコと違って日本では野球が大人気と知っているけど、これは予想できなかった」と笑う。

 エルツォリは昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場。「またここ日本でプレーできてとても幸せだ。ファンがチェコのチームを覚えていてくれたこと、好きでいてくれることがとても嬉しいし、素晴らしい気持ちさ。日本のファンは世界最高級。その前でプレーできることを本当に嬉しく思っているよ」。この日は3番手として登板し、1回1安打1奪三振1失点だった。

 客席には侍ジャパングッズとともに、チェコ国旗や応援ポスターを掲げる人も。試合中には「レッツゴー、チェコ!」というかけ声や、応援歌の大合唱が日本のファンから沸き起こった。温かい声援に応えるかのように、チェコのチーム関係者や控え選手が三塁側スタンドに乗り込み、国内リーグの野球カードを配布する異例のファンサービスも見せた。

 試合終了後には、整列して客席にお辞儀。2試合とも4番に座った主砲のマルティン・チェルベンカ捕手は「リスペクトの気持ちさ。彼らが見に来てくれたことが本当に嬉しかった。日本にとっては(プレミア12に向けた)準備に過ぎないとわかっているけど、それでもこれだけ来てくれたことを本当にありがたいと思っている。その感謝の気持ちを示したかったんだ」と意図を明かしていた。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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