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国際大会で甘くなる判定「びっくりしました」 再び発生「源田の1ミリ」自ら話した神回避の裏側

THE ANSWER / 2024年11月14日 21時3分

侍ジャパンの源田壮亮【写真:小林靖】

■ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12

 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」に出場する日本代表「侍ジャパン」は13日、名古屋市のバンテリンドームでオープニングラウンド・グループBの初戦に臨み、9-3で豪州を下して白星発進した。この試合の中で話題を集めたのが、源田壮亮内野手(西武)が昨春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に続いて見せた「1ミリ」を争うプレー。その裏側を聞いた。

 7回、1死二塁から中前適時打で6点目を叩き出した牧秀悟内野手(DeNA)の代走として出場した源田は、いきなり国際試合の洗礼を浴びた。二塁に向けてスタートを切ったものの、いきなりの牽制に誘い出される形となり一、二塁間に挟まれた。最後は野手のタッチをギリギリ回避する形で頭から一塁へ。豪州ベンチがリプレー検証を求めたものの、判定は変わらずセーフとなった。この神回避に、X上ではファンが「またも源田の1ミリ」「源田の1ミリ避け」などと次々にコメントし沸いた。

 というのも、前例があったからだ。日本が優勝した2023年春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝のメキシコ戦、遊撃を守っていた源田が今回とは逆に、相手の盗塁をギリギリでタッチしてアウトにしたプレーが「源田の1ミリ」と呼ばれたのだ。

 試合後の源田は「ちょっとびっくりしました。難しかったですけどね…」とその場面を振り返る。投手の牽制に対するボーク判定が国際大会ではどうしても甘い。その中で盗塁を決めるには「割り切って行く時は、行くしかない」と、度胸が問われるという。

 さらに、野手のグラブをかいぐぐってのアウト回避には「たまたまですけどね…」と笑う。ただ、豪州代表の元大リーガー、ホワイトフィールドが4回に牽制死した場面を見ると、このような細かいプレーでの日本人の優位性が際立つ。源田は特に成功の秘訣はないとしながらも「よく見ながらは動いているつもりです」とした。

 この大会では、二遊間に小園海斗内野手(広島)や紅林弘太郎内野手(オリックス)などの若手が選ばれ、スタメンを張っている。源田には彼らを、神守備で鳴らす自身のレベルまで引き上げる役割もある。「本当に、初回から全力で行ってくれましたし、ベンチの雰囲気も良かったですよ」と後輩を頼もしそうに眺める源田。ただギリギリの勝負がかかった場面では、三たびの「1ミリ」を見せてくれるはずだ。(THE ANSWER編集部)

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