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一線退く上田桃子が涙「もう20年か…と」 最終戦ホールアウトで万雷の拍手、仲間から粋な労いも

THE ANSWER / 2024年11月15日 15時45分

ホールアウト後に特製Tシャツを着用し、笑顔を見せる上田桃子【写真:Getty Images】

■上田は+4で予選落ち、これが自身の今季ツアー最終戦に

 女子ゴルフの国内ツアー・大王製紙エリエールレディスは15日、愛媛・エリエールGC松山(6575ヤード、パー71)で2日目が行われた。今季限りでツアーから一線を退く38歳の上田桃子(ZOZO)は4バーディー、3ボギーの70で回り、通算4オーバーで88位。予選落ちとなり、この大会が今季最終戦となることが確実な状況となった。ホールアウト時には選手、ギャラリーから万雷の拍手を浴び、笑顔でコースを後にした。

 初日90位と出遅れていた上田は後半10、11番で連続バーディーを奪うなど魅せる。最終18番パー5でボギーパットを沈めると、グリーン回りは大きな拍手に包まれた。同組の小祝さくら、川崎春花とハグ。柏原明日架、菅沼菜々ら選手たちも集まり、労いの拍手を送った。

「桃ちゃん 20年間お疲れ様 たくさんの感動をありがとう」のバナータオルも掲げられ、上田は帽子を取って頭を下げながらコースを去る。ツアーの仲間たちとハイタッチを交わし、笑顔でプレーを終えた。

 送り出す選手たちは、上田の顔がデザインされた特製Tシャツを着用。小祝らから花束などが贈られた。挨拶で上田は「遠方からお越しくださったたくさんの方、今日一日だけじゃなく20年の中で応援してくださったたくさんの方に感謝の気持ちしかないです」とコメント。目には涙をためて「20年と聞いたら長いですけど、自分としては一日一日を精一杯生きていた。もう20年か、という感じ」と語った。

 現役としてプレーする先輩、後輩に向けては「たくさんきついことがあると思いますけど、プロゴルファーやっていてよかったと思っている。そう思える時が皆にも来ると思うので、これからの活躍を応援しています。たくさん仲良くしてくれてありがとうございました」と感謝した。

 現在、メルセデス・ランキング46位の上田。最終戦の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」に出場できるのは今季優勝者や同ランク上位者などのため、この大会が最後の舞台になることが確実な状況となった。

 前日のラウンド後には「(今日は)バーディーがあまり取れなかったので(ギャラリーに)歓声を出してもらうことが少なかった。明日は1個でも多く(歓声を)出してもらえるように、バーディーを取ることだけを考えていきたい」とコメント。2007年には当時の史上最年少での賞金女王に輝き、ツアー通算17勝(米ツアー1勝を含む)を挙げた名手が、最後までファンを楽しませた。(THE ANSWER編集部)

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