イチロー氏の米殿堂入り候補選出にマリナーズが粋な計らい 「朝から泣けます」と感動の声続出

マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏【写真：Getty Images】

■イチロー氏が2025年の米殿堂入り候補の1人に

　米野球殿堂は18日（日本時間19日）、2025年の殿堂入り候補者28人を発表した。マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏も選出。2019年のマリアーノ・リベラ氏以来の満票受賞に期待がかかる中、マリナーズ公式SNSは4分を超える特製動画を公開する粋な計らい。「朝から泣けます」「めちゃくちゃスタイリッシュでかっこいい」と日本のファンの感動を呼んでいる。

　映像の始まりは2019年3月21日、東京ドームで行われた現役最終戦だった。カーテンコールに応えるイチロー氏。映像は切り替わり、「10度のゴールドグラブ賞」「3度のシルバースラッガー賞」「10度のオールスター戦出場」など、輝かしい実績を伝えるプレートがテーブルに置かれていく。その後は入団会見、メジャー初ヒット、初本塁打など記念すべきシーンが次々に振り返られる。

　デビュー年の2001年にア・リーグMVPを受賞。2004年にはジョージ・シスラーが持っていた257本のシーズン最多安打記録を塗り替え、262安打まで伸ばした。メジャー通算3089安打、509盗塁。守備でも華麗な身のこなしと“レーザービーム”と称された強肩で数々の名場面を作った。マリナーズ公式Xは「他に類をみないキャリア #イチロー殿堂入り」と記して、4分16秒にも及ぶ特製動画を公開した。

　イチロー氏の伝説を凝縮した動画に日本のファンからは「この動画は朝から泣けます」「ただ感動。同じ時代を生きた人は必ず泣いちゃう動画です」「シアトルがこんなお祝いを！　めちゃくちゃスタイリッシュでかっこいい映像」「記録には残らないが『記憶には残る』シーンが散りばめられてて爆泣き」「この動画見ると色んなことを思い出すなあ」と感慨深げなコメントが数多く寄せられた。

　米野球殿堂入りは、メジャーで10年以上プレーした選手が引退から5年で資格を得る。全米野球記者協会に10年以上連続で所属する記者による投票で決まり、結果は2025年1月21日（同22日）に発表される予定だ。過去に満票で殿堂入りしたのは、ヤンキースの守護神として活躍したリベラ氏のみ。イチロー氏には野手として初の満票での殿堂入りに期待がかかっている。（THE ANSWER編集部）