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イチロー氏が満票で殿堂入りしなければ「国際事件起こる」 米記者が断言「投票しない理由どこに?」

THE ANSWER / 2024年11月19日 12時3分

マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏【写真:Getty Images】

■イチロー氏が2025年の米殿堂入り候補の1人に

 米野球殿堂は18日(日本時間19日)、2025年の殿堂入り候補者28人を発表した。マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏も候補の1人に。結果は2025年1月21日(同22日)に発表予定だ。2019年のマリアーノ・リベラ氏以来の満票受賞に期待がかかる中、米名物記者は野手としては初となる偉業の達成を確信。満票でなければ「国際的な事件が起こる」とさえ主張している。

 メジャー通算3089安打、509盗塁、通算打率.311という驚異的な数字を残しているイチロー氏。メジャー初年度の2001年に新人王とリーグMVPを同時受賞し、そこから10年連続で200安打&ゴールドグラブ賞受賞を達成している。首位打者2回、シルバースラッガー賞も3度受賞。オールスターにも10年連続で選出されている。実績は十分で日本人として初の米殿堂入りは確実視されている。

 米メディアの注目も「満票か否か」に向けられている。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「野球殿堂入り投票で注目すべき5つの点:イチローが満票じゃないなんてあり得るか?」と題する記事を掲載。著者の名物記者ジェイソン・スターク氏は「2大陸で圧倒的な4367安打を記録した男に投票しない理由などどこにあるだろうか」と満場一致で殿堂入りすべきと主張した。

 全米野球記者協会による投票が始まって約90年経つが、満票での殿堂入りはヤンキースの守護神として活躍したリベラ氏のみ。デレク・ジーター氏やケン・グリフィーJr.氏も満票が期待されたが届かなかった。同記者は「カテゴリーが『満場一致で殿堂入り』なら、常に『アンダー』を取るべきであると歴史は教えてくれる」と難易度の高さを指摘しつつ、イチロー氏に投票すべき理由を列挙した。

「10季連続で200安打を放ち、ゴールドグラブ賞を受賞した史上唯一の選手の名前をチェックしないという論理的正当性を、投票者はどうして持てるというのか? これまでで、5シーズン連続でこんなことを達成した選手は誰もいない」

「彼は世界的な野球の象徴であり、ア・リーグとナ・リーグの歴史上、同じシーズンにMVPと新人王を獲得した2人のうちの1人だ。そしてもう一度言っておくぞ? 地球上で最も偉大な2リーグ(MLBとNPB)で野球をした誰よりも多くのヒットを打った男である」

 その上で、「イチロー・スズキが満場一致の殿堂入りにならなかったら、それはただ恥ずかしいだけではない。事実上、国際的な事件がいつ起きてもおかしくない状態だ」と“国際問題”にまで発展しかねないと主張した。(THE ANSWER編集部)

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