サッカー日本に完敗も「中国が今夜の勝者だと…」 1点奪って狂喜乱舞、地元メディア「希望見た」
THE ANSWER / 2024年11月20日 9時52分
■2026年北中米W杯アジア最終予選
サッカー日本代表は19日、2026年北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で中国に3-1で勝利。勝ち点を16に伸ばし、次節にもW杯出場が決まる可能性が出てきた。一方、アモイ白鷺体育場で完全ホームの状況を作り上げた中国代表は、最終予選で日本に事実上“初失点”を味わわせる貴重なゴールを奪って歓喜の渦。中国メディアは敗れたにもかかわらず、「希望を見た」と評価している。
ここまで5戦負けなし(4勝1分け)でC組首位を独走する日本を迎え撃った中国。ピッチの両サイドに引かれていたラインが消され、ピッチ幅が狭められていることが判明し、国歌斉唱では日本の「君が代」が流れる間に中国サポーターが大ブーイングを浴びせた。試合中にはGK鈴木彩艶らの顔に緑の光が当てられ、レーザーポインターによる妨害ではないかとX上でトレンドに。さらに前半33分頃には乱入者がピッチ上に現れ、警備員に取り押さえられるハプニングもあった。
試合は前半39分にFW小川航基の得点で日本が先制し、同アディショナルタイム6分にDF板倉滉が追加点。だが中国も後半開始早々に反撃し、3分にリン・リャンミンのゴールで1点を返した。日本はここまでの5試合での失点はオーストラリア戦のオウンゴールだけで、流れからの失点は初。日本の守備を初めて崩したとあって、スタンドの中国サポーターは狂喜乱舞した。
その6分後に再び失点し、結局は1-3で完敗した中国。だが、今予選第1節の試合では0-7と大敗していたこともあってか、落胆ムードは薄かった。中国メディア「中国青年報」は「試合終了のホイッスルが吹かれたとき、会場で見守った4万あまりのファンからは拍手と歓声が沸き上がり、アモイの白鷺競技場全体にとどろきわたった」と会場の異様な雰囲気を伝えた。
さらに「会場の大型スクリーンに『中国1-3日本』と映し出されていなければ、あるいは多くの人が中国が今夜の勝者だと思ったに違いない。セットプレーの守備の悪さに相変わらず苦しめられているとはいえ、今夜の試合で中国チームはいつもとは違う姿を見せ、攻撃面でも少しずつ自信を高めてきたし、若い選手から成る今回のチームに人々は希望を見た」と戦いぶりを称賛。試合を観戦した中国サッカー協会の宋凱会長の「日本を相手に1点とったうえに得点差も大きくはない。中国代表の闘争心は喜ばしく、称賛に値する」といったコメントも紹介している。(THE ANSWER編集部)
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