大谷のおかげで「より良い指導者になれた」 元コーチが感謝した二人三脚の日々「彼は野球オタク」
THE ANSWER / 2024年11月21日 7時13分
■来季からマーリンズの監督に就任するマッカロー元コーチ
米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の偉業を支えた元コーチが、今季の“共同作業”を振り返った。一塁コーチを務め、大谷と塁上でヘルメットをぶつけ合う「ヘッドバンプ」が日本でもお馴染みになったクレイトン・マッカロー氏は来季からマーリンズの監督に就任。米MLB専門局の番組に出演し、「ショウヘイのおかげでより良いコーチになれた」と感謝している。
今季、自己最多の54本塁打、59盗塁を記録し、前人未到の「50-50」を達成した大谷。特に盗塁は2021年にマークしたこれまでのキャリアハイ(26個)から倍以上増やした。大幅な盗塁増加に一役買ったのがマッカロー氏。来季からマーリンズの監督に就任することが発表されたが、米MLB専門局「MLBネットワーク」の番組「MLBトゥナイト」に出演し、大谷との思い出を振り返った。
大谷は今季、右肘手術の影響で打者に専念。マッカロー氏はスプリングトレーニングの時から「彼は特に盗塁に関心を持って強化しようとしていると感じました」という。信頼関係を築き始めた時に気付いたのは「この男はただの野球オタクだ」ということ。「彼は映像を見るのを楽しんでいたので、私は何か情報を掘り起こしてあぶり出すことを努力すればいい」と助言の方向性を見定めた。
投手のモーションを盗むために一緒に映像を確認。その際に「投手としての彼のユニークな視点を聞くことができたのは楽しい時間でした」と振り返る。「投手の視点から、投球動作や牽制動作のちょっとしたクセを気付かせてくれました」と二刀流ならではの目線に学ぶことが多かったよう。「彼はとても楽しいパートナーでしたし、今季の功績は称賛に値します」と偉業をたたえた。
二人三脚が始まった当初は「シーズンが進むうちにパートナーのような関係になること」を期待したというマッカロー氏。「言えることは、ショウヘイがより良い選手になるために私がやったことよりも、ショウヘイのおかげで私がより良いコーチになれた部分が大きかったということだと思います」とお互いを高め合える間柄になれたことに感謝していた。(THE ANSWER編集部)
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