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東京ドームがまるで台湾のホームに 大音量応援に元オリ張奕が仰天「どこから体力来ているのかな」

THE ANSWER / 2024年11月21日 17時20分

1回1/3を無安打無失点に抑えた台湾の張奕【写真:中戸川知世】

■ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12

 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は21日、4か国によるスーパーラウンドが東京ドームで開幕し、第1戦はベネズエラが台湾に2-0で勝利した。敗れた台湾だったが、右翼席を中心に多くのファンが駆けつけ、熱烈な声援を送った。3番手で登板し、1回1/3を無安打無失点に抑えた元オリックス、西武の張奕投手も「凄く聞こえた。本当にありがたい」と感謝した。

 異国とは思えないほど“ホーム”の雰囲気だった。6790人の観客が集結した東京ドーム。そのほとんどが台湾を熱烈に応援する人達だった。至る所で赤と青の国旗が振られ、右翼席からは攻撃中も守備中も大音量の応援歌が鳴り響いた。6回から3番手で登板し、1回1/3を無安打1奪三振、無失点に抑えた張奕は「ライトの方の応援も凄く聞こえた。本当にありがたい」と駆けつけたファンに感謝した。

 7回1死で降板した際には客席に向かって大きく手を振り、恩返しの気持ちも込めてボールを投げ入れた。「ファンの方々を大事に。感謝の気持ちを、という思いがありました」。2016年に育成ドラフト1位でオリックスに入団。2019年に1軍デビューし、2023年には西武に移籍した。1軍で合計49試合に登板したが東京ドームのマウンドは初。「幸せな時間でした」と久々の日本での投球を振り返った。

 台湾で生まれ育ったが、高校は日本の福岡第一高に進学。日本経済大を経て、NPBに入った。日本で14年もの時を過ごし、今季から台湾プロ野球(CPBL)の富邦ガーディアンズに入団。両国の野球文化を知る30歳。台湾応援団の熱量に圧倒されているようで「日本と違って、本当に初回から最後までずっと応援されるので、結構しんどいですね」とジョークを交えて語った。

「日本は攻撃の時だけ、しかも外野だけなんですけど、台湾はもう初回から最後までずっとなので、どこから体力来ているのかな」と驚きを隠し切れない様子。初戦は0-2で接戦を落としたが、大声援を味方に決勝進出を目指す。4チームによる総当たり戦が行われるスーパーラウンド。日本とは23日に対戦予定だ。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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