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韓国→台湾→NPB入り狙うベネズエラの最速161キロ男「オスナから聞いている」 既に進む情報収集【プレミア12】

THE ANSWER / 2024年11月22日 11時33分

台湾戦で登板したベネズエラ代表のエンダーソン・フランコ【写真:中戸川知世】

■ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12

 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は21日、4か国によるスーパーラウンドが東京ドームで開幕し、第1戦はベネズエラが台湾に2-0で勝利した。試合を締めたのが31歳の最速161キロ右腕エンダーソン・フランコ投手。韓国、台湾で4年間プレーしている剛腕は「チャンスがあれば日本で投げたい」とNPB入りを目標としている。

 試合前の練習中、台湾の選手と次々に抱擁を交わすベネズエラ選手がいた。2022年から台湾プロ野球(CPBL)の富邦ガーディアンズに所属しているフランコだ。「友達がたくさんいるんだ。よく知っている人たちだよ」。3年間ですっかり台湾に馴染んだようで、試合後の取材エリアでも十数人の台湾メディアに囲まれ、笑顔で応対していた。

 この日は2-0で迎えた9回2死走者なしの場面で登板。7番のジャン・クンユーを4球で空振り三振に抑え、試合を締めた。「自分の強みは速球。次にいいのがチェンジアップだ。アグレッシブな投球スタイルが持ち味さ」。自己最速は2022年にマークした161キロ。これはいまだにCPBLの最速記録だ。今季は61試合に登板し、4勝6敗、20セーブ。防御率2.34という好成績を残した。

 2019年には米大リーグ(MLB)のジャイアンツで5試合に登板し、防御率3.38。2020年はコロナ禍によって出場なしに終わり、2021年、韓国プロ野球(KBO)のロッテ・ジャイアンツに移籍した。「アジアが大好きなんだ」と4年間プレーした極東の地にすっかり魅了された様子。次に目標とするのが日本だ。「チャンスがあればここ日本で投げたいと思っているんだ」。すでに情報収集は進んでいる。

「ここに何人か友達がいるんだよ。スワローズの(ホセ)オスナや、オリックスの(レアンドロ)セデーニョたちからいろいろ聞いているんだ。日本の打者は賢く、パワーもあって、投げ損なったら打たれてしまうとね。なかなか空振りしてくれないから、きっちり狙ったところに投げられるように集中しないといけない」。侍ジャパン打線との対戦に向けた心構えもバッチリだ。

 台湾でも応援団の声援を受けながらプレーしてきたが、日本の観客の前で投げることも楽しみにしている。「日本の試合をたくさん見たけど、毎試合3万5000や4万人の観客が大声を上げ、歌い、踊っていた。台湾でも大きな応援を受けてきたけど、アドレナリンが上がって、感情も高ぶるんだ。そういうのは大好きさ」。日本とは22日に対戦。東京ドームで剛速球を披露する機会を待ち望んでいる。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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