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大谷&由伸の姿に学び、訪れた「人生最高の瞬間」 世界一軍団で共闘へ、プレミア12本塁打王はド軍有望株

THE ANSWER / 2024年11月24日 7時13分

9回に決勝の大会5号ソロを放った4番のライアン・ウォード外野手【写真:小林靖】

■ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12

 野球の国際大会「ラグザス presents 第3回 WBSC プレミア12」は23日、4か国によるスーパーラウンドが行われ、米国はベネズエラに6-5で勝利した。同点で迎えた9回に決勝の大会5号ソロを放った4番のライアン・ウォード外野手は、ドジャース傘下3A所属の有望株。大谷翔平投手からも学びを得たという26歳は「人生最高の瞬間だったよ」と国の誇りを背負って放った一発に歓喜した。

 ダイヤモンドを一周しながら、胸の「USA」を両手で誇らしげに示した。8回に3点を失い、5-5の同点に追いつかれた米国。嫌な空気を一掃したのが、「4番・DH」で出場したウォードだった。9回1死走者なし。剛腕フランコが投じた外角低めの152キロのストレートをバックスクリーンへ弾き返した。値千金の決勝弾。「素晴らしかった。人生最高の瞬間だったよ」。ベンチに向けて雄叫びを上げた。

 26歳の大砲はここまで打率.292、7打点、OPS1.250をマーク。5本塁打は大会のHRキングだ。2連敗を喫していた米国にスーパーラウンド初勝利をもたらす一発。「このチームの一員になれたことは本当に素晴らしい気持ち。大事な試合の大事な場面で打てて、チームメートがみんな興奮しているのを見られたのは最高だった」。野球大国の意地を見せた一振りを、興奮気味に振り返った。

 2019年のドラフト8巡目でドジャースに入団。2023年に3Aに昇格すると、2年連続で30本塁打100打点をマークした。今季は山本由伸、ウォーカー・ビューラー両投手らワールドシリーズ優勝メンバーが一時リハビリのために3Aで登板。「ヤマが登板するところや試合に向けてどんな準備をしているかを見られたのは素敵な経験だった」。わずか2試合だったが、山本の野球への姿勢を目に刻み付けた。

 大谷とはスプリングトレーニングで一緒になった。「彼の努力の仕方、野球に対する愛は信じられないぐらい素晴らしい。毎日、何をするべきか理解している。毎日、手を抜くことなく、全力を尽くす。参考にすべき、最高のロールモデルだ。ただ観察して、楽しんでいたよ」。打撃練習の際に「今は何を意識していたのか」といった質問をしたことはあるが、基本的には目で見て学ぼうとした。

 短い期間だったが、球史に残るスーパースターを間近で見て、成長の糧とした。「彼の知恵を借りようとしたんだ。非現実的な経験だったよ」。2連覇を目指すドジャースの選手層は厚いが、感謝の思いを胸に来季は同じステージで戦うことを目指す。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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