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「中国卓球の希望の星」を張本智和が撃破 激闘演じるも…敗れた母国メディアは落胆「厳しい試練」

THE ANSWER / 2024年11月24日 8時33分

張本智和【写真:ロイター】

■WTTファイナルズ福岡

 卓球の国際大会、世界ランキング上位者が出場するWTTファイナルズ福岡は23日、福岡・北九州市立総合体育館で男子シングルス準決勝が行われ、世界ランク7位の張本智和(智和企画)が同2位の林詩棟(中国)を4-3(6-11、3-11、11-8、11-8、10-12、11-5、12-10)で破り、決勝進出を果たした。中国メディアは惜敗に落胆している。

 激闘を演じた21歳の張本と19歳の林詩棟。マッチポイントを握った張本は、「あぁぁ!」と声を上げながら強烈なフォアハンドを連続で打ち込み勝負を決めた。会場からは大歓声。張本は後方を振り返り両腕を広げると、首を左右に振るダンスを披露し、その場に倒れ込んだ。立ち上がると林詩棟と健闘を称え合った。

 中国メディア「卓球ネット」は「WTTファイナルズ 林詩棟が2-0のリードから3-4で張本智和に敗れる。マッチポイントのチャンスを逃して決勝進出ならず」との見出しで記事を掲載。林詩棟を「中国卓球の希望の星」と紹介し、「2人とも現在の卓球界の若手選手の中では傑出した選手である」と好カードに注目した。

 過去4度の対戦では張本が3勝1敗で勝ち越していることに触れ、「今回のファイナルズは日本チームのホームで行われることもあり、林詩棟は厳しい試練に立ち向かわねばならなかった」と厳しい立場を強調。勝負の第7ゲームでは「林詩棟は追いかける側となったが粘り強く反撃し、更には型破りなやり方も使って、双方が非常に激しい戦いを繰り広げた」「林詩棟は10-9と逆転したが、このマッチポイントを逃し、最終的に10-12で惜敗して試合を終えた」とチャンスを逃したことを悔やんでいた。

 張本は今大会の初戦で同5位の梁靖崑(中国)を破っており、これで中国勢を2人撃破。24日の決勝では同1位の王楚欽(中国)と対戦する。(THE ANSWER編集部)

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