最強打者トラウトがついに“No.1不良債権”に 年俸57億円…米メディア指摘「高騰した給与を…」
THE ANSWER / 2024年11月30日 17時4分
■トラウトに厳しい指摘
米スポーツメディア「ブリーチャー・レポート」が「2025年シーズンMLB最悪の契約10選」を発表した。エンゼルスの33歳マイク・トラウト外野手が1位に。MVPを過去3度受賞し、大谷翔平投手との最強コンビで注目されたが、今季も怪我で29試合に留まり「契約は現時点では変更不可能」と指摘されている。
同メディアは契約期間が残り1年の選手を除外した上で、複数年の選手を対象に「チームが今後抱えることになる最悪の契約10選」をランキング化。残りの支払額、近年の成績、今後の予想成績に基づくという。1年の選手を外した理由には「契約にはゴールが見えており、かじ取りが簡単になるため」とした。
そのうえで1位になったトラウトについて「まず初めに、もしトラウトが明日引退すれば、5年のうちには殿堂入りの第一候補になると言っておく」と過去の実績を称賛。トラウトは球宴11度、MVP3度、キャリア最初の10シーズンで74.3WARだったことを紹介し、「史上最高選手への道を歩んでいた。そして、野球界の顔の1人になった」とした。
直近4シーズンで648試合のうち266試合しか出場しておらず「ほぼ60%の時間をコート外で費やしていることになる。怪我に悩まされた当初、最も目立った問題はしつこい背中の怪我だったが、左膝半月板を負傷し、その後同じ半月板を再び損傷した」と説明した。
■エンゼルスは「ロースターの再編成を真剣に必要としている」
トラウトは今季序盤こそ本塁打ランクトップに立つなど活躍したが、4月末に左膝を痛めた。5月に手術。7月にはマイナーで調整出場したものの、同箇所を痛めてシーズンを終えた。MLB公式サイトによると、2030年までの大型契約は年俸換算で3710万ドル(約57億2000万円)。近年は相次ぐ故障で出場機会が減っている。
同メディアは「彼は健康体であればまだインパクトを残すことができる。しかし、怪我の問題は積み重なり始めている。トラウトの契約は現時点では変更不可能であり、エンゼルスは年をとるスーパースターとその高騰した給与を中心にチームを構築し続けようとするため、ロースターの再編成を真剣に必要としているのだ」と指摘した。
エンゼルスは球団ワースト記録となる63勝99敗でア・リーグ西地区最下位だった。これまでアンソニー・レンドンが「不良債権」として槍玉に挙がっていたが、トラウトも対象になっているようだ。日本人ファンの人気も高いだけに、復活が待たれる。(THE ANSWER編集部)
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