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セクハラ騒動を謝罪「生まれ変わります」 19歳・韓国フィギュア女子が仮処分で復帰、4大陸選手権出場へ

THE ANSWER / 2024年12月4日 8時13分

韓国のイ・ヘイン【写真:Getty Images】

■「キム・ヨナの再来」と言われた19歳イ・ヘイン

 韓国で「キム・ヨナの再来」と期待されたフィギュアスケート女子のイ・ヘインが、後輩男子へのセクハラ騒動の後に氷上へ復帰し、来年2月にソウルで行われる4大陸選手権への出場権をつかんだ。1日に行われた韓国国内大会の女子シングルで5位となったもの。演技後には「今回の復帰戦は新しい覚悟の出発点」「謝罪の第一歩」とコメントし、2026年のミラノ・コルティナダンペッツオ五輪への出場へ最善を尽くすとした。

 韓国紙「スポーツ朝鮮」によると、19歳のイ・ヘインは1日に行われた「韓国代表1次選抜兼2024年KB金融全国男女フィギュアスケート会長杯」に出場。女子シングルで190.64点で5位となった。この成績は、来年2月にソウルで行われるISU(国際スケート連盟)4大陸選手権の参加年齢を満たす選手のうち2位で、同3位までに与えられる出場権を手にした。

 イ・ヘインは、5月にイタリアで行われた韓国代表合宿の期間に宿舎で飲酒し、未成年の後輩男性にセクハラ行為を行ったとして、韓国スケート連盟から3年の選手資格停止という懲戒を受けていた。ただ被害者とは恋愛関係にあるとして、裁判所に懲戒の効力停止という仮処分を申請。11月12日にソウル東部地裁がこれを認め、イ・ヘインの大会出場への道が開けた。ただ、懲戒処分の無効を確認する訴訟は現在も進行中だ。

 記事によればイ・ヘインは「過去の時間は本当に大変で、貴重な学びの時間だった。今回の復帰戦は単純な一つの試合ではなく、新しい覚悟の出発点だ。もっと成熟した、責任感のある選手として生まれ変わります」「私を最後まで信じてくださったファンの皆さんへ差し上げる、心からの謝罪の第一歩です。フィギュア選手としてだけでなく、ひとりの人間としてとても多くを学び、感じることも多かった。二度と同じことがないようにしたい」と話したという。

 裁判所の仮処分を伝え聞いたときは練習中だったといい「正直に(処分を)ただ受け入れて生きていかなければならないという気持ちだったのですが、ニュースを聞いたときに感情があふれ、ゆっくり泣きました。その中でも練習時間は終わっていなかったので、最後までしっかり氷に乗りました」と当時の状況を説明した。

 イ・ヘインは、2023年に米コロラドスプリングスで行われた4大陸選手権の女子シングルで優勝した実力者。記事は、現在も2026年のミラノ・コルティナダンペッツオ五輪への出場を夢見ていると伝え「私もいつかオリンピックの舞台に立てればいいなと考えてきた。結果がどうなろうと、今はオリンピックを目標に最善を尽くしたい」というコメントを紹介した。

 一方で裁判を通じ、韓国スケート連盟と対立する構造になるが「争おうとしたわけでは絶対にない。個人的に悔しく、苦しかった部分を正そうとしたかった心だけです。スケート界発展のため、本当に重要な役割を果たしている連盟と、もっと成熟した、肯定的な関係を作っていきたい」とも口にしている。(THE ANSWER編集部)

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