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井上尚弥、来年は米国→サウジ→中谷潤人戦へ 陣営が示唆「国内でみんなが望む大きな試合を」

THE ANSWER / 2024年12月4日 17時2分

公開練習を行った井上尚弥【写真:中戸川知世】

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 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が4日、神奈川・横浜市内の所属ジムで練習を公開した。24日に東京・有明アリーナでWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)と4団体防衛戦を予定。勝てば現役世界最多の世界戦通算24勝(歴代9位)になる一戦に気を引き締めながら、陣営は来年の構想も口にした。戦績は31歳の井上が28勝(25KO)、26歳のグッドマンが19勝(8KO)。

 井上は今年の締めくくりへ照準を定めている。3分×2回のシャドーでは鏡を見ながら基本動作を確認。ワンツーの連打などキレのある動きを披露した。2回のサンドバッグ打ちでは素早いフットワークを使いながら、左のボディー、フックのコンビネーションを連発。計12分で汗をたっぷり流す様子は順調そのものだった。


意気込みを語る井上尚弥【写真:中戸川知世】

「2025年は海外開催を考えている。そのための大事な一戦。寒い日本で熱い試合を見せたい」

 7年ぶりの年間3試合。今はグッドマン撃破を最大の目標に据えているが、陣営は来年の準備も同時に進めなければならない。大橋秀行会長は「技術で圧倒してそれ以降の海外、サウジアラビアとか大きな試合への第一の試合になると思う」と今回の意味合いを強調。会見後にも取材に応じ、「まだ決まっていませんが」と前置きした上で計画を明かした。

「来年は米国、サウジアラビアの路線。それが終わればみんなが望む国内での大きな試合です」

 井上は今年11月にサウジアラビア最大のエンターテインメントフェスティバル「リヤド・シーズン」と推定1900万ドル(約30億円=発表当時)のスポンサーシップ契約を締結。試合用トランクスのベルト部分に「リヤド・シーズン」のロゴが入る。現地での試合も熱望され、来春に米国で大型興行、9月前後にサウジアラビア、年末に国内でビッグマッチを想定しているという。

 大橋会長が示唆した「みんなが望む国内での大きな試合」の対戦候補筆頭は、かねて期待されているWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M.T)だ。井上も10月の取材で「PFP1位になりたい若者がいる。その若者が上がってくるのを待つしかない」「やっぱり強い。だからこそ、自分も興味がある」と発言し、存在を歓迎していた。

 指名挑戦権を持つ元WBA王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)も井上戦を熱望中だ。この日の大橋会長は「まず米国が濃厚。相手が誰とは言えませんが」と2025年初戦に言及。「東京ドーム興行が終わって新たなスタートです。今まで海外で4勝していますが、過去の米国での試合と次の米国では意味合いが違う。PFP(1位に)なってからいくわけですから。ただ、海外で3試合をするかもしれない。まだわかりません」と話すに留めた。

 まずはグッドマンを派手にぶっ飛ばす姿が期待される。(THE ANSWER編集部)

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