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16歳久保凛が東京世界陸上に照準「日の丸を背負って戦う」 陸連アワード新人賞で初々しく登壇

THE ANSWER / 2024年12月19日 19時53分

授賞式で初々しくスピーチをした久保凛【写真:日本陸上競技連盟/フォート・キシモト】

■陸連アワード

 日本陸上競技連盟は19日、都内のホテルで「日本陸連 アスレティックス・アワード 2024」の授賞式を行った。女子800メートル日本記録保持者の16歳・久保凛(東大阪大敬愛高2年)は、新人賞(日本陸連選出/東京運動記者クラブ選出)を受賞。来年9月の東京世界陸上出場へ意欲を見せた。2007年にスタートした同アワードは今回が18回目となる。

 ブレザーの学生服に身を包んだ久保は緊張気味に登壇。マイクの前で「失礼します」と告げた後、挨拶と感謝を述べた。

「東大阪大敬愛高等学校2年の久保凛です。今シーズンはシニアや世界の舞台でたくさんのことが経験できたシーズンとなりました。7月には日本新記録を出せてより成長できたシーズンだったと思います。今回の賞をまたいただけるように、日々努力を重ねてまいります。東京世界陸上では日の丸を背負って戦えるように、日々精進してまいります」

 式典後にも取材に応じ、「途中でスピーチが飛んでしまったけど、しっかり話せた」と笑顔。「感じたことのない雰囲気だけど、とても素晴らしかった」と初々しさを見せた。

 5月の静岡国際でU18日本新を出し、木南道孝記念も制した。6月の日本選手権は高校生ながら初出場初優勝。7月の奈良長距離強化記録会で1分59秒93を記録し、2005年6月日本選手権で杉森美保が樹立した2分0秒45を19年ぶりに塗り替えた。

 8月には全国高校総体(インターハイ)を連覇し、初の世界大会出場となったU20世界陸上(ペルー・リマ)で6位入賞。1分59秒93で日本記録を樹立し、U18日本記録は今季3度更新した。久保建英をいとこに持つことで注目を浴びたが、陸上界で押しも押されもしない存在に。来年9月の東京世界陸上、2028年ロサンゼルス五輪でも活躍が期待される。

■東京世界陸上へ「標準記録を切るのが目標」

 この日は「精神面も競技面も成長できた」と実感。「リマの雰囲気が日本と違って学ぶことができた。海外ではうまくいかないこともあるし、アクシデントをどう乗り越えるかが大切」と今後の海外レースに意欲を見せ、日を追うごとに注目度が増した年を振り返った。

「最初はたくさん記録を残して注目していただいた。どう対応したらいいのかと思ったけど、注目していただけることに感謝しながら対応しています。日本選手権で優勝して、その後に日本記録を出してから(注目度を)実感しました。取材もたくさんしていただけるようになって感謝を持つようになりました」

 2月以降に海外の室内大会を照準。世界陸上の出場レベルには「ちょっと距離がある」としつつ、「必ず標準記録(1分59秒00)を切るのが目標。今年より1分台が多く出せるようにしたい」と力強い。22日に迫った高校駅伝にも出場。「チームで高校駅伝に挑戦している。入賞に貢献する走り、区間賞を目標にしています」と活躍を誓った。(THE ANSWER編集部)

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