カメラも追いつかなかった河村勇輝の隠れた好プレー 「このハッスルを見てくれ」と米実況も絶賛

河村勇輝【写真：ロイター】

■Gリーグ・ウィンターショーケース

　米プロバスケットボール（NBA）のグリズリーズと2ウェイ契約を結ぶ河村勇輝は19日（日本時間20日）、フロリダ州オーランドで開催中のGリーグ・ウィンターショーケースに傘下ハッスルの一員として参加。ウィンディシティ・ブルズ戦に先発出場し、チーム最多の27得点と躍動した。第4クォーター（Q）にはカメラも間に合わない隠れた好プレーを披露。米実況席を興奮させている。

　雄叫びを上げ、気迫のガッツポーズを見せた。87-93で迎えた第4Q残り6分10秒。ハッスルがマオジーニャ・ペレイラの3ポイントシュートで3点差に追い上げた直後だった。河村は相手のインバウンドパスが乱れた隙を見逃さずスティール。体を当てられながらも即座にボールをリングに押し込んだ。アンドワンも獲得。ミスした相手は頭を抱えて呆然とし、ベンチの味方は拍手で称えた。

　あっという間の出来事に、ペレイラを映していた中継映像は追いつかず。米実況は「そしてファンのお気に入り！　カワムラ！　スティールからのプットバック！」と絶叫。リプレー映像で改めて隠れた好プレーが紹介されると、「メンフィス・ハッスルのチーム名通り。カワムラのこのハッスルを見てくれ！　このスティール！　そしてフィニッシュ！」と興奮気味に伝えた。

　河村はタイムアウト明けのフリースローも沈め、わずか2秒間で6点差が同点に。最終的に104-109で敗れたものの、チーム最多の27得点、6アシストに加え、5リバウンド、2スティールも記録した。Gリーグ・ウィンターショーケースはシーズン中に毎年行われているスカウティングイベント。NBA全30チームのGMら幹部が集結するため、Gリーグの選手にとっては絶好のアピールの場となる。（THE ANSWER編集部）