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「何それ」「何さっきの」 “無駄なケンカ”をプラスに変えた吉田&森田組がアイスダンス首位発進【全日本フィギュア】

THE ANSWER / 2024年12月21日 16時18分

首位発進した吉田唄菜、森田真沙也組【写真:中戸川知世】

■全日本選手権・アイスダンスRD

 フィギュアスケートの全日本選手権は21日、大阪・東和薬品RACTABドームでアイスダンスのリズムダンス(RD)が行われた。吉田唄菜、森田真沙也組(木下アカデミー)が71.84点の首位発進。田中梓沙、西山真瑚組(オリエンタルバイオ)が66.03点の2位となった。

“うたまさ”こと吉田、森田組はシーズンベストの好演技。吉田は「最初から最後まで落ち着いて滑れた。小さなミスもあったけれど、目標にしていた70点が超えられて安心している」とコメント。森田は「チームとしても、僕自身も落ち着いてできた。大きな課題の一つでもあったのでよかった」と安堵した。

 11月のグランプリ(GP)シリーズ・NHK杯は総合161.36点の9位。そこからチーム力を大事にしてきた。吉田は「練習量は変えていないけれど、無駄なケンカをなくしてしっかり練習をしました」と笑う。ケンカについて聞かれた森田は「『何それ』『何さっきの』みたいな、スケートの技術外のことが多かった」と苦笑いで説明した。

 ただ吉田は「それがあったから全日本前の良い練習が積めた。大事な時間でした」と振り返る。2人の関係性が練習の質にも影響。「思っていることをちゃんと言ったり、敢えて言わずにそれがいい方向に向かったりもする。相手を気遣ってリスペクトするのが大事」と学んだ。

 森田は「言いたいことを言うのも大事ですけど、言い方もすごく大事。自分勝手になりすぎず、かといって自分の意見を殺さないバランスが大事」と話した。


2位となった田中梓沙、西山真瑚組【写真:中戸川知世】

“あずしん”こと田中、西山組は1番滑走で2位。NHK杯では田中が肋骨を負傷する中で強行出場していた。「NHK杯より練習がある程度できてきている。自分たちの中で自信に繋がった」と田中が言えば、西山も「今季出た試合はなかなか練習を積めていなかった。全日本に向けては自分たちができる範囲で、最高の練習を積めてきている。練習を信じて試合に臨めた」と話した。

 佐々木彩乃、池田喜充組が55.53点の3位、久根下未暁、ルーシェ聖夜アレック組が36.62点の4位になっている。(THE ANSWER編集部)

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