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昇格逃したF1角田裕毅が「不満漏らすのは正しい」 ドイツ記者同情、「物足りない」と厳しい声も

THE ANSWER / 2024年12月22日 7時13分

角田裕毅【写真:ロイター】

■ドイツ専門誌が2人の記者の持論を掲載

 自動車レースF1のレッドブルが、傘下チームのRBから角田裕毅ではなくリアム・ローソンを昇格させた判断が議論を呼んでいる。ドイツの専門誌は2人の記者が持論を展開する記事を掲載。角田を「物足りない」と評する意見が出る一方、「彼が不満を漏らすのは正しい」と同情する声も上がっている。

 レッドブルは19日、セルジオ・ペレスの後任ドライバーとしてRBからローソンを昇格させると発表した。角田は今季RBで4年目のシーズンを送り、30ポイントを奪ってドライバーズランキング12位に食い込んでいたが、レッドブルのシートを確保することはできなかった。

 ドイツのモータースポーツ専門誌「MOTORSPORT Magazine(モトーアシュポルト・マガツィーネ)」電子版は「F1の賛否両論:リアム・ローソンがレッドブルに――これはフェアなのか、それともツノダへのあざけりか?」と題する記事を掲載。編集部のマルクス・シュタインリッサー記者とマックス・ピーラー記者がそれぞれの持論を展開した。

 シュタインリッサー記者は「ツノダは隣に座ったドライバーを“ことごとく打ち砕いた”と売り込みたいのだろうが、精査する私の目にはそうではない。80レース以上をこなしマックス・フェルスタッペンの隣に座ろうというのであれば、リザーブから上がったローソンなど圧倒して秒殺するくらいのことを期待するものだ」と厳しい意見を述べた。

■角田に同情する記者「レッドブルは過ち犯した」

 同記者は「間違いなくツノダはいいドライバーだ」と評価しつつも「フェルスタッペンとともにトップチームでやっていくには物足りない。彼の忍耐力もここ数年でよくなったとはいえ、やはり今でも過ちを犯す。正直なところ、ツノダはフェルスタッペンの隣で6レースもしないうちに精神的に打ちひしがれ、二度とF1シートに座らないということにもなりかねない」と辛辣な見解を並べた。

 ピーラー記者も角田の「短気さ」という課題を指摘。一方で、「ユウキ・ツノダがレッドブルのコックピットに座るチャンスがあると見ていたのは正当なことだ。彼がレッドブルではまともなチャンスが一度もなかったと不満を漏らすのは正しい」と同情した。さらに、角田がテスト走行でレッドブルのマシンに乗る機会が1度しかなかったことを指摘し、こう続けた。

「レッドブルはこういう扱いをしたことで1人の力あるドライバーの感情を害し、経験値ではるかに劣るローソンを引き上げるという過ちを犯した。今後ツノダが他のチームに目を向けることになっても不思議ではない。フェルスタッペンのレベルにはない若いローソンだけでなく、長期的にはツノダのこともボロボロにしてしまう」。ローソン、角田双方にとってマイナスになる可能性があるとした。(THE ANSWER編集部)

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