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「公立の代表として…」 留学生と全力で対峙、県立山形中央・宮林美優の成長「精一杯戦えた」【ウインターカップ】

THE ANSWER / 2024年12月24日 17時6分

京都精華学園と対戦した県立山形中央の宮林美優(左)【(C)SoftBank ウインターカップ2024】

■SoftBank ウインターカップ2024

 バスケットボールの第77回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2024」は24日、東京体育館で大会2日目が行われ、女子2回戦では6年連続6回目の出場となる県立山形中央が3連覇を狙う京都精華学園に59-101で敗れた。留学生とマッチアップしたセンターの宮林美優(3年)は「留学生がいないチームの代表として、公立高の代表として精一杯戦えた」と胸を張った。

 壁は高く、厚かった。身長180センチの宮林が対峙したのは、191センチのユサフ・ボランレ・アイシャット(3年)と188センチのンガルラ・ムクナ・リヤ(1年)。「留学生は倒さないといけないし、留学生がいるチームに、いないチームが対抗していかないといけない」。宮林がポストで体を張っている間に、味方が挟みこむ。練習してきた連係で留学生を止める場面もあったが、十分ではなかった。

 アイシャットに30得点、19リバウンド、リヤに19得点、12リバウンドを許した。「相手はリバウンドに行く時のステップや、リバウンドを取ってからボールを下げずにシュートまで持っていくところが強かった。そこが止められなかった」。高さだけではないうまさに屈し、宮林は悔し涙をのんだ。攻撃面でも、フェイントで相手を跳ばせてファウルを誘おうとしたが、狙い通りにはいかなかった。

 夏のインターハイでも、東海大福岡の留学生を抑えきれず、2回戦で敗れた。「自分よりも身長が高い選手はいっぱいいる。シュートフィニッシュの工夫や3ポイントシュート(3P)の精度を上げていかないといけないと感じた」。対策として磨き上げたポップアウトからの3Pやクイックシュートがこの日は炸裂。「練習の成果が出せてよかった」。3本の3Pを成功させ、13得点と意地を見せた。

 1年生だった2月に右前十字靭帯を断裂。2年の冬までバスケができない日々が続いた。「怪我をして学ぶことも沢山あった。そこでフィジカルを鍛えて留学生に対抗しようという気持ちで3年間仲間と協力して最後まで戦えてよかった」と回顧。「留学生がいないチームの代表として、公立校の代表として精一杯戦えた」。高い壁を越えることはできなかったが、手強いライバルの存在が宮林を強くした。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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