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全日本フィギュアであわやの珍場面「なんで開かへんの!」 大焦りの真相「ツケが回った」本人回顧

THE ANSWER / 2024年12月25日 10時33分

フィギュアスケートの織田信成【写真:中戸川知世】

■フィギュアスケート全日本選手権

 22日まで大阪・東和薬品RACTABドームで開催されたフィギュアスケートの全日本選手権。最も注目を浴びた一人が、11年ぶり出場となった37歳の大ベテラン・織田信成(大阪スケート倶楽部)だ。ショートプログラム(SP)では「マツケンサンバ2」を披露。スタンディングオベーションを浴びたが、この際にあったあわやのハプニングを告白している。

 SPは26番滑走。冒頭の4回転―3回転の連続トウループに着氷すると、軽やかな「マツケンサンバ2」をノリノリで演じた。手拍子の鳴る中、3回転アクセル、3回転ルッツに着氷。会場を大いに盛り上げ、キス・アンド・クライでは得点が出る前から号泣した。

 演技中、思わぬハプニングが。衣装の両袖に仕掛けを施していたが、左袖の切り替えがうまくいかず。ちょっと手間取りながらも何とか衣装チェンジを行い、慌てたような表情も見せていた。

 織田は演技後、この場面について「(この日の)朝の練習で、ちょっと(衣装チェンジの練習を)サボってしまったので。そのツケが回ってしまったかなと」と説明。心境については「いやもう……『ちょっと、開いてくれよ! なんでこんな全日本で開かへんの!』みたいな感じでずっと引っ張ってたんですけど(笑)。それも含めて楽しんでいただけたみたいなので、結果オーライかな」と大いに焦ったシーンを振り返っていた。

 今季で競技を離れる意向を表明している織田は、総合234.68点の4位となり、最後の全日本を終えた。2013年に一度は引退し、22年に復帰。「死ぬ気で努力したら、今のトップの選手たちとどこまで戦えるか。人間ってどこに限界があるか知りたかった」と語った。来年1月の国民スポーツ大会冬季大会(旧冬季国体)が、正真正銘の現役ラストダンス。「11年ぶりに味わうヒリヒリとした緊張感の中で滑らせてもらうことができ、いろんないい経験ができたと思います」と充実感を漂わせた。(THE ANSWER編集部)

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