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「僕は勝つ以外に道がない」 生き残りを懸けた親友対決、比嘉大吾との初V戦にWBA王者・堤が決意

THE ANSWER / 2024年12月27日 20時3分

都内で行われた会見でコメントする堤聖也【写真:中戸川知世】

■Amazon プライム・ビデオで生配信

 ボクシングの帝拳プロモーションは27日、都内で会見し、2月24日に東京・有明アリーナでダブル世界戦を開催すると発表した。WBA世界バンタム王者・堤聖也(角海老宝石)が同級7位・比嘉大吾(志成)と初防衛戦。アマチュア時代からの親友で、プロでも2020年10月に引き分けだった相手との決着マッチに闘志を燃やした。興行はAmazon プライム・ビデオで生配信。戦績は29歳の堤が12勝(8KO)2分け、29歳の比嘉が21勝(19KO)3敗1分け。

 覚悟を持って友と殴り合う。比嘉は9月にWBO王者・武居由樹に挑戦し、判定負け。10月に堤が井上拓真から王座を奪った。直後に2人は食事へ。「辞める」。堤は比嘉に引退を聞かされた。ところが、事態は急転。対戦がまとまり、「ビックリしました」と心境を明かした。

「もともと初防衛戦はWBAのランキング的に那須川(天心)選手が来るのかなと思っていたけど、比嘉と聞いて。辞めると聞いていたので、『ああ来たか』という印象。変な相手が来なかったので、そこは良かった。しっかり気を張って準備できる相手。『誰だ、コイツ?』とお客さんが思う相手だと、また盛り上がりも違う。僕と比嘉は凄く盛り上がるカードだと思う」

 比嘉といえば、WBC世界フライ級王者時代にデビューから15戦連続KO勝利の日本記録を打ち立てたボクサー。堤は敬意を込めて印象を語った。

「まだ僕がアマチュアでやっている時に大吾が世界王者になって、刺激をもらえる存在。プロでやった時も、なんていうんですかね、尊敬している友人。今回、世界タイトルマッチでやれるのは友だちとして面白い。最近の比嘉大吾の印象は超攻撃的アウトボクサー。フライ級時代とは違う戦い方。パワー、瞬発力もあって老獪さ、テクニックもある。足も使うし、ジャブが上手い」

 2人は20年10月に対戦し、採点は比嘉の1-0(96-94、95-95、95-95)で引き分け。堤は「4年前は別物。互いに立ち場も違う。それよりもシンプルに友だちとの世界戦はなかなかない。敬意をもって戦いたい。今回もしっかり覚悟を持って準備して、僕のやってきているボクシングが当日リングで発揮できれば。シンプルに楽しみたい」と完全決着を狙う。


並んでフォトセッションに応じる中谷潤人(左)と堤【写真:中戸川知世】

■中谷潤人との統一戦を視野「追いつけるような選手に」

 バンタム級の他3つの世界王座はWBCに中谷潤人、IBFに西田凌佑、WBOに武居由樹が就き、日本人が独占中。今興行では、中谷が同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)と3度目の防衛戦を行う。この日の壇上で隣りに座った堤は、憧れのWBCベルトを横目に「ベルトは増やしたい」と来年の目標を吐露。こう続けた。

「25年の目標は、ええ……そうだな……中谷君に追いつけるような選手になりたいかな、うん。他の人が堤と見たいと言ってくれるように。今やっても、『中谷君が勝つ』と全員が言うので、どうなるのかと思われるくらい強さを証明していきたい。だから、僕は負けられない。強いチャンピオンでいられるように頑張ります」

 同興行では、WBOアジアパシフィック(AP)バンタム級王者・那須川天心(帝拳)がボクシング転向6戦目として、同級ノンタイトル10回戦で前WBO世界同級王者ジェイソン・モロニー(オーストラリア)と対戦する。来年秋頃に世界挑戦を見据えるため、堤との対戦の可能性もある。

 WBA王者は「僕は勝つ以外に道がない。しっかり勝って次に進みたい」と決意を込めた。(THE ANSWER編集部)

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