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「自分はプロにならなければいけない存在」 世代屈指の逸材、八王子・十返翔里が描く目標への道程【ウインターカップ】

THE ANSWER / 2024年12月28日 9時28分

両チーム最多の34得点と躍動した八王子学園八王子のエース・十返翔里【写真:(C)SoftBank ウインターカップ2024】

■SoftBank ウインターカップ2024

 バスケットボールの第77回全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2024」は27日、東京体育館で男子準々決勝が行われ、八王子学園八王子(東京)が福岡大附大濠(福岡)に67-79で敗れた。八王子学園八王子のエース・十返翔里(とがえり・しょうり・3年)は両チーム最多の34得点と躍動。チームをベスト4に導くことはできなかったものの、自身の実力をいかんなく発揮した。試合後には「自分はプロにならなければいけない存在」と語り、将来への思いも口にした。

 エースの圧倒的な存在感を示した。十返は第1クォーター(Q)残り6分1秒に3ポイントシュートで初得点。果敢に攻め込んでファウルを誘発し、フリースローで効果的に加点した。第1Qだけで12得点。第2Q残り3分20秒には2人のマークを嘲笑うかのようにフローターを沈めた。「自分が1人で破壊する気持ちでやっていた」。後半も両軍最多の16得点。最大28点差を12点差まで縮めた。

 この試合唯一のフル出場で、両軍最多の34得点。3リバウンド、2アシスト、3スティールを記録し、チームを牽引し続けた。敵将の片峯聡太監督も「十返選手がすごかった。あれ以上(の守備)はもうないかなと思う。しっかり守りに行ってのそれ(34得点)なので、十返選手がそれ以上に素晴らしかった」と絶賛するほどだ。

 だが、十返は決して満足しているわけではない。フリースローやイージーショットの打ち損じを反省し「もっともっと点数は取れたかなと思う」と飽くなき向上心をのぞかせた。目指すはプロの世界。「現状では評価できないが、まず自分はプロにならなければいけない存在。まずはなってから自分の現在地を知れるかなと思う」。夢見るのはNBAの舞台。それに向けての道程も描いている。

「もちろん海外でプレーできる機会があれば行くし、まずはBリーグでプレーしたいなと思っている。今のBリーグには外国籍の方も多い。自分がうまくそこに溶け込めるように、英語力もそうだが、プレーではディフェンスなどでハッスルできる選手になりたい」

 9月のFIBA U-18アジアカップ2024にU-18日本代表として出場。11月のU-18トップリーグでは、強豪校揃いの中、1試合平均23.6得点で得点王に輝いた。世代屈指の才能を持つSF。次のステップへ、既に前を向いている。(THE ANSWER編集部・戸田 湧大 / Yudai Toda)

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