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「この留学生ほんとに尊敬する」 高校バスケで負傷→敗退までの行動に感動「国籍は関係ない」

THE ANSWER / 2024年12月28日 11時3分

京都精華学園に敗れた柳ヶ浦の選手たち【写真:(C)SoftBank ウインターカップ2024】

■SoftBank ウインターカップ2024

 バスケットボールの全国高校選手権「SoftBank ウインターカップ2024」は連日熱戦を展開中。そんな中、負傷退場した留学生が最後までチームを鼓舞する姿が話題を集めている。24日に東京体育館で行われた男子1回戦。柳ヶ浦(大分)の主将ボディアン・ブーバカー・ベノイット(3年)が日本語で叫ぶ姿が、「この留学生ほんとに尊敬する」とファンの感動を呼んでいる。

 左腕を三角巾で吊るしても、最後まで叫び続けた。ベンチにいた主将のベイノット。「大丈夫! 大丈夫!」「時間ある!」「最後まで!」「行くぞ! 行くぞ!行くぞ!」「まだ終わってない!」。しかし、京都精華学園に68-73で敗戦。相手ベンチと健闘を称え合い、膝をついて涙に暮れる仲間を立たせた。「ありがとうございました!」。観客にも一礼。主将として最後の瞬間まで引っ張った。

 日本協会の高校バスケ専門Xで公開された動画。X上のファンからは「これは泣ける」「こんなに流暢に熱いこと言ってるのすごい」「こーゆー留学生ほんとに尊敬する」「日本に来てくれてありがとう」「国籍は関係ない」と感涙した様子の声が相次いだ。

 この日、ベイノットは58-55の第4クォーター残り6分56秒、ブロックに跳んだ勢いで転倒。負傷し、治療を終えてベンチに戻った時には残り2分を切っていた。柳ヶ浦に入学するため、3年前にセネガルから来日。当時は全く日本語が話せなかったが、バスケと学校生活を通じて努力を惜しまず、今ではコミュニケーションをほぼ日本語でこなしている。

 治療のため取材に応じられなかったが、ダブル主将を務める山根遼太郎(3年)は「ベンチが暗くなっている雰囲気の中、彼が積極的に声を出してくれた」と感謝。中村誠監督も「もう出られないとわかっていても腐らず、ベンチで誰よりも声を出してチームを鼓舞してくれた。本当に頭が下がる」と労っていた。(THE ANSWER編集部)

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