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「恋愛禁止で短髪、合宿は30泊31日で…」 “休み週0日”でも…妥協知らぬビキニ三刀流生活の原点

THE ANSWER / 2024年12月30日 6時43分

小倉あれず【写真:中戸川知世】

■今年反響が大きかった選手をピックアップ ビキニフィットネス・小倉あれず

 近年、日本で人気が高まっているボディビル・フィットネス界は世界選手権が今月、東京で開催されるなど一段と盛り上がるシーズンとなった。各種大会を取材した「THE ANSWER」は今年、コンテストで特に反響が大きかった選手をピックアップ。今回はビキニフィットネスの小倉あれずだ。

 9月29日、岡山芸術創造劇場。身長別の日本一を争う「オールジャパン・フィットネス・チャンピオンシップス」でついに初優勝を飾った。

 ビキニフィットネス158センチ以下級で金メダルを獲得した小倉。研ぎ澄まされた肉体で会場の熱視線を集め、頂点に立った。「この競技が好きで、この1年間、死ぬほど頑張りはしたけど、ステージはたったの数分。そこにどれだけ懸けられるか。審査員の方はどれだけ自分が頑張って来たかは知らない。なので、ステージの上ではビキニフィットネスの愛を伝えられるように」。勝ち負けよりも楽しむことを心掛けたステージだった。

 高校時代は強豪・国学院栃木でバレーボールに没頭。春高バレー、インターハイなど主要大会を経験し、リベロを務めて全国16強となった。「厳しい環境で、髪も短くないといけないし、恋愛も禁止でした(笑)」。ビキニフィットネスの華やかさとは異なる環境だったが、当時の経験が競技に生きている。

「団体競技をいっぱいやったから、個人競技は凄く自分に向いている。自分でやった分が結果になってくるので。練習もハードで、合宿は30泊31日。とにかく、しんどかった。今、何かしんどいことがあっても全部、乗り越えられると思います(笑)」

 妥協を知らずに自らを追い込むスタイルは現在も一緒。歯科衛生士、パーソナルトレーナー、ポージング指導と3つの仕事を掛け持ちしている。「月~木は栃木にいて、月と水は歯科衛生士、火と木はポージングとパーソナル。木曜午後から東京に行って、日曜までポージングとパーソナルをやっています」。つまり、シーズン中は休みが1日もない。自分のトレーニングはその合間で、深夜0時からすることもある。

「この競技は正直お金もかかるので、自分で働いて、稼いで、好きなことをやっている感じ。そういう人でも勝てるよということを見せたいと思っています」

 そして、ビキニフィットネスの魅力について「私は自分に自信があるわけじゃないんです。でも、ステージに立っている自分だけはすっごい大好きで。1年に1回くらいしかない舞台。毎日毎日、この日のために1年間努力して、たったの数分しか見せられないけど、その数分間に全部の想いを乗せられることが最高に楽しいんです」とも語り、12月に東京で行われた世界選手権では7位に。世界の強豪とも堂々と渡り合った。

 ビキニを誰よりも愛し、競技に没頭している小倉あれず。世界一を目指した戦いはこれからも続いていく。(THE ANSWER編集部)

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