高校サッカーの驚愕ゴールに監督も予想外「まさかここで…」 王者・青森山田が初戦敗退の大波乱

全国高校サッカー選手権で高川学園が青森山田に勝利（画像はイメージです）【写真：荒川祐史】

■全国高校サッカー選手権

　全国高校サッカー選手権は31日、NACK5スタジアム大宮などで2回戦が行われ、高川学園（山口）が青森山田に2-1で勝利した。“グルグルCK”から先制点を奪い、今大会初戦だった前回王者を撃破。監督は「まさかここで出すとは」とトリッキーなプレーを繰り出した教え子に驚いた。

　トリッキーな仕掛けからネットを揺らした。0-0の後半7分。右CKを得た高川学園は、エリア中央付近で4人が手を繋ぎ、輪になった。グルグルと回ってみせた後、ショートコーナーを選択。散らばった選手たちが相手をかき回した。最初のシュートは左ポストに弾かれたが、最後はこぼれ球を大森風牙が押し込んで先制。客席の仲間はお祭り騒ぎだ。

　過去の大会でも同様のシーンが話題になった高川学園の必殺技。後半29分の右FKでもこの日2度目のトルメンタを発動した。今度は5人だったが、追加点とはならず。しかし、同33分に左サイドのドリブル突破からPKを獲得。大森がゴール右に入れ、2-0と突き放した。同36分に1点を返されたが、王者を破る大波乱。選手たちは歓喜の雄叫びを上げた。

　江本孝監督はピッチ上のインタビューでトルメンタについて振られ、「そうですね、何かこの子たちはやるんじゃないかと思っていましたけど、まさかここで出すとは思いませんでした」と予想外だった様子。大森は「1点でも獲れたらいいと思っていました。チームのおかげで2点目を獲れました」と仲間に感謝し、主将の沖野眞之介は「自分たちの目標は日本一」と力を込めた。（THE ANSWER編集部）