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箱根駅伝でまだいた異例の給水係「よく見たら…」「ドラマいっぱい」 東大大学院・古川が感謝

THE ANSWER / 2025年1月11日 7時13分

9区を力走した関東学生連合の古川大晃【写真:産経新聞社】

■箱根駅伝

 3日まで行われた第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、第9区を走った関東学生連合の古川大晃(東大大学院)が話題に。博士課程4年の29歳という異色のキャリアを持ち、同大学院の65歳・八田秀雄教授が給水で現れたことも注目された。古川は別の恩師も給水してくれたことを明かしている。

 3日の復路、古川の給水シーンに八田教授が現れ、パーカーにジャージーというラフな姿で並走。走り去る姿に両手を突き上げてエールを送った。チームメートが並走する学校が多い中、異例といえる光景だった。八田教授は運動生理学の大家で、研究テーマは「運動時の乳酸を中心とするエネルギー代謝」。乳酸と疲労の関係について複数の著作を持つ。

 古川は9日、自身のXで「僕が凡走し、連合チームの10番以内に入れなかった博士2年の予選会、八田先生は尻もちを着き、1番悔しそうに天を仰いでらっしゃいました。八田先生を喜ばせたい。そんな思いがありました」と記している。

 さらに別の投稿では、10キロ地点での給水所の映像を投稿。「関東の箱根常連校から誘いを受けるレベルまで古川を育て、今の進路へと繋いでくれた高校恩師の小田原晃先生との給水」と記した。ここでは八代高(熊本)の恩師から給水してもらっていたようだ。

 コメントでは「よく見たら元町ガード辺り」「今年の関学連はドラマいっぱい」「八高の先生」「恩師からの給水って良いですね」などと書き込まれていた。古川は八代高を卒業し、熊本大に進学。九州大大学院で修士号を取得し、さらに東大大学院に進んだ。研究テーマの1つは「追尾走(人の後ろについて走る状況)」。昨年9月の日本インカレに出場した際には「(陸上は)今までになかった自分の走りができるという1つ1つが嬉しい。終わった後のほっとした感じがすごく好き。(箱根駅伝は)是が非でも走りたい」と話していた。(THE ANSWER編集部)

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