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「日本の5年生が、中国の6年生に余裕で…」 少年サッカー年代にも確実な差、中国協会会長も唸る

THE ANSWER / 2025年1月12日 11時33分

元中国代表FW楊旭氏(撮影は2019年)【写真:Getty Images】

■元中国代表FW・楊旭氏も驚く

 中国で日本人コーチが行ったサッカーの子ども向けレッスンに、同国サッカー協会の宋凱会長らが唸った。地元メディアは元中国代表FW・楊旭氏の言葉も伝え「日本の5年生の子どもたちが、中国の6年生の子どもたちを相手に余裕でプレーしていた」と驚いていたとしている。

 今月3日、楊旭氏が上海で設立した「上海朝日サッカークラブ」のトレーニング場にてU-9、U-12の子ども向けにレッスンが開催された。日本でのトレーニングを模した形で実施され、担当する5人のコーチは若山聖祐氏、橋本圭吾氏らすべて日本人だった。日本の子どもたち6人も参加。ドリブル、ボールコントロールなどの技術を磨いた。

 この日について、中国メディア「ジーボーバ」や「東方体育日報」が記事を掲載。楊旭氏は最初のレッスンを見て「特に上海の子どもたちや他チームから参加した子どもたちは、日本の子どもに全くついていけなかった。日本の5年生の子どもたちが中国の6年生の子どもたちを相手に余裕でプレーしていた」と日本と中国の子どもたちの実力差に驚きを隠せなかったようだ。

 同氏は「ボールを持っていない時の意識、攻守の切り替えなどが中国の子どもはまだまだだ。宋会長もその差の大きさを感じたようだった」と語っている。宋会長が日本代表などサッカーの進歩を高評価し、認めているとも話し「日本サッカーは技術が素晴らしいだけだと考えている人も多いが、実は日本代表のサッカーはとっくに進化している」ともコメント。さらにこう続けている。

「20年前なら、日本のサッカーは技術だけだと言ってもよかったかもしれないし、日本のコーチも20年前だったらボールを受け取ったらドリブルするだけだったことを認めている。しかし20年が過ぎ、今ではまったく状況が違っている。個人の能力から始まり、プレッシャーの強度、攻守の切り替え、体力、ボールを持っていないときの動きに至るまで、まったく別物になった。日本は技術だけなどと言うのはまったく正しくない」

■宋会長「中国のサッカーと日本のサッカーの差はかなりの程度」

 中国サッカー協会を束ねる宋会長は、このレッスンを視察するためだけに北京から上海に向かい、午後いっぱい技術レッスンを視察したとされている。

 宋会長は「基礎がしっかりしていなければ、地も山も揺らぐ。中国のサッカーと日本のサッカーの差はかなりの程度、6歳から12歳までの選手の技術的な基礎の差に現れている。中国でもサッカーのトレーニングの場が全国的な範囲で広がれば、子どもたちに対する訓練の成果は見事に結実するだろう」とジュニア年代のトレーニング環境の向上に期待した。

 楊旭氏は、宋会長から日本のトップ選手たちが15歳以降にどんな道を歩むのかを尋ねられたことを振り返り「15歳の頃にかなりの確率でヨーロッパに行くと答えた。ヨーロッパはサッカーの殿堂だ。15歳以降に日本に行ったのでは遅いと私は思う。6歳から15歳のときに日本にいるのが最もいい。15歳以降に日本に行くのはあまり理想的ではないと思う」と、早い時期に日本のサッカーを経験することが大きなプラスになると感じているようだった。(THE ANSWER編集部)

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