1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. 格闘技

「第2の井上尚弥が出る」 白熱ジュニア大会に尚弥のジム会長驚き「超えてくる選手もいるはず」

THE ANSWER / 2025年1月12日 16時51分

スクリーンに井上尚弥が映る中、リングで準備運動する子どもたち【写真:浜田洋平】

■第1回井上尚弥杯

 アマチュアボクシングの第1回井上尚弥杯ジュニア・チャンピオンズリーグ国際親善大会が12日、東京・後楽園ホールで行われた。次世代のジュニアボクサー育成が目的で初開催され、日本、韓国、中国の選手たち130人が参加。井上が所属する大橋ジムの大橋秀行会長は65試合の熱戦を視察し、レベルの高さに驚いた。

 白熱した光景が広がった。U-10、U-12、U-15、U-18の各カテゴリーで熱戦。リングサイドで見守った大橋会長は「レベルが相当高くなっていますね。本当にボクシングの未来は明るいです」と唸った。自身が日本プロボクシング協会協会長だった時代に現在の全国大会「ジュニア・チャンピオンズリーグ(JCL)」の前身である「U-15全国大会」を創設。第1回の優勝者が井上だった。

「もう15年ぐらい経つんですかね。昔は米国、メキシコ、南米の選手を見ていて、子どもの時から実戦的な試合をすることが凄く必要だと思っていました。日本と差があるなと。それで第1回で優勝した井上が、今は技術で圧倒しています。だから間違っていなかったなと。答えが出たなと思っています」

 WBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)ら現在の世界王者たちも出場し、登竜門的な大会になった。大橋会長は「僕らの時は中学生の試合がなかった。高校から始める。でも、高校から野 球を始めても甲子園には出られないじゃないですか。その差がある。子どもの時に『目指せ、後楽園』というスローガンでみんなで何年も続ける。それは正解だったと思います」と目を細めた。

 大橋ジムのキッズ選手たちも出場。日本だけでなく、韓国、中国の選手と拳を交え、経験を積んだ。

「技術も相当レベルが上がっています。今、日本のキッズのレベルの高さに繋がっているし、これからも五輪でメダルを獲れる選手が普通に出てくるでしょう。プロの世界王者も今のようにたくさんいる状況が続く。第2、第3の井上尚弥はおそらく出てこないと思っていたけど、ありえるかもしれないです。井上を超えてくる選手もいるはずです」


子どもたちの試合を見守った大橋秀行会長(中)【写真:浜田洋平】

■人としての成長も願う「優しくなきゃダメですよね、人間って」

 ボクサーとして強くなれる環境が整備されてきた。だが、それだけではない。ボクシングを通じ、人としての成長も願う。

「全員が全員、チャンピオンを目指すわけではありません。まずボクシングは自分に打ち勝たなければいけません。それにはボクシングが一番適しています。優しくなきゃダメですよね、人間って。強くて優しい。弱くて優しいのは、ただの弱いやつじゃないですか。

 やはり自分自身に強いこと。喧嘩が強いとかではなく、自分自身に練習で打ち勝てる。その強さがあって優しさがある。これができて初めて『優しい』と言えると思います。ボクシングは自分に打ち勝つことが求められる一番のスポーツだと思います。

 ボクシングから他のスポーツに行く人も多いですが、ボクシングは凄い全身運動なので必ず役に立ちます。だから、キッズボクシングをもっと広めてもらいたいですね。まだ韓国、中国はキッズが盛んではないですが、本気を出したらすぐに抜かれてしまうかも。そうなってもらいたいです。熾烈なアジアでの争いになれば、世界でもアジアが強くなっていく。それは自分が思っていたことです」

 2階級4団体統一を果たしたモンスターの原点。若きボクサーの才能が芽吹き、喜んでいた。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください