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箱根5区激走、青学大・若林が“3代目・山の神”に救われていた話 1年時の証言「ガチガチで…」【前編】

THE ANSWER / 2025年1月16日 6時43分

スペシャルゲストとして登壇した若林宏樹【写真:主催者提供】

■「青トレ2.0 スペシャルトーク&実演イベント By 徳間書店」に田中と若林が登場

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で優勝した青学大。5区の区間新記録1時間9分11秒をマークした若林宏樹(4年)が12日、東京・目黒セントラルスクエアで行われた「青トレ2.0 スペシャルトーク&実演イベント By 徳間書店」に登壇した。5区では本人も予想以上の展開で2位から首位に浮上した。これが3度目の山上りだったが、初めての箱根出場となった1年時にはレース前に緊張。青学大OBの神野大地と電話し、その後の激走に繋げたと明かされた。【前後編の前編】

 ◇ ◇ ◇

「青トレ2.0 スペシャルトーク&実演イベント By 徳間書店」に、9区を走った主将・田中悠登(4年)とスペシャルゲストで登壇。青学大のフィジカルトレーナーを務める中野ジェームズ修一氏とともに箱根駅伝を振り返った。

 若林は2位でタスキを受け、見事中大を抜き去り往路優勝。「3度目の往路のゴールテープを切れて嬉しかった。1区から4区の選手が繋いできたタスキを先頭でゴールできてホッとした」と語った。

 タスキを受けた時点で、首位の中大とは45秒差。それでも実績、タイムで上回る若林は落ち着いていた。3度目の山上り。コースも全て頭に叩き込まれていた。レース中に最も重要視したのはコース取りだという。

「カーブ、くねくねする道が多い。『最短コースはどこかな』『次は右回りだな』とか考えながら走っていました」。本人は宮ノ下を越え、残り5キロ付近で中大をとらえると予想していたが、スタートから10キロ手前で抜き去り、トップに躍り出た。


イベントに登壇し、トークする中野ジェームズ修一氏(右)【写真:主催者提供】

■ガチガチだった若林、神野大地との電話で繋げた快走

「ビックリしましたね。最初は45秒差から55秒差に差が開いたので。沿道からも『50秒差ー!』と言われ続けて、ふと見ると(中大が)パっと現れて『あれ、なんで追いついたんだ?』とキョトンとした感じでした」

 復路のためにも1分以上差を広げたいと考え、下りでも粘った。終わってみれば1分49秒差をつけての往路優勝。原晋監督も「若の神、ここに降臨」と称える激走だった。

 青学大をフィジカルトレーナーとして支える中野氏は、ルーキーだった若林が初めて5区を任された98回大会を振り返り「めちゃくちゃ緊張していたんですよ。ガチガチで」とレース前は平常心を保てていなかったと証言。そこで、青学大OBで“3代目・山の神”こと神野大地に連絡したという。

 2人の間を取り持ち、電話で直接やり取りさせた中野氏は「最後のアドバイスをもらって、彼(若林)が激走できた。来年は、若林に電話しようかなと思っている。間に入って、後輩と先輩たちを繋いでいくことが自分に課せられた仕事の一つかな」と明かしている。

 山上りで区間新記録を樹立した若林だが、競技は大学で引退する。その事実を本人から伝えられた時のことも、中野氏は振り返った。(THE ANSWER編集部)

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