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突如告げられた「引退します」 箱根駅伝“若の神”の決断にショックを受けたトレーナーの回顧【後編】

THE ANSWER / 2025年1月16日 6時44分

イベントに登壇し、トークする中野ジェームズ修一氏(右)と若林宏樹(真ん中)【写真:主催者提供】

■「青トレ2.0 スペシャルトーク&実演イベント By 徳間書店」に田中と若林が登場

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で優勝した青学大。5区の区間新記録1時間9分11秒をマークした若林宏樹(4年)が12日、東京・目黒セントラルスクエアで行われた「青トレ2.0 スペシャルトーク&実演イベント By 徳間書店」に登壇した。若林は大学で競技を引退。青学大のフィジカルトレーナーを務める中野ジェームズ修一氏は、引退を伝えられた時の衝撃を振り返っている。【前後編の後編】

 ◇ ◇ ◇

 5区の山上りで圧倒的な強さを見せつけ、青学大の優勝に大きく貢献した若林。大学卒業後は競技から離れて就職することでも話題になった。

 このイベント内でも「競技を引退することにしました。まだ都道府県駅伝、別府大分マラソンは残っているので、そこで4年間応援してくれた方々に感謝を伝えたい。社会人として一からスタートになるけれど、陸上競技で身につけた根性、自分自身で考える力を駆使しながら社会でも頑張りたい」と語っている。

 フィジカルトレーナーとして若林を支えた中野氏は、大学で競技を引退することを告げられた日を回顧。「若林はプロになると思っていたし、これだけ能力が高い子が辞めるとは思っていませんでした。ある日突然、若林から『話があります』『競技を引退します』と。伝えられてすごくショックでした」と当時の心境を明かした。

 大学卒業後もその実力を伸ばしていけると考えていた中野氏。「彼女にフラれたような感じというか。寂しかったんですけれども」と衝撃の大きさを表現しつつ、「今後、私が目を向けないといけないのは青学が3連覇、4連覇していくこと。これだけ有力選手が抜けた後の後輩を引き上げないといけない」と切り替えたという。

 98回大会、中野氏は初めての箱根を前に緊張する当時1年生の若林と、青学大OBで“3代目・山の神”こと神野大地を繋ぎ、電話で話をさせて緊張を和らげたことがある。「来年は、若林に電話しようかなと思っている。間に入って、後輩と先輩たちを繋いでいくことが自分に課せられた仕事の一つかな」と語った。

 箱根ラストランで若林は区間新記録を樹立。今井正人(順大)、柏原竜二(東洋大)、神野に続く“4代目・山の神”襲名なるかと思われたが、若林は「ならなかった。(物言いは)ないですね」とあっさり。その理由は6区・野村昭夢の走りにあると語る。

 復路の山下り6区、野村は56分47秒の区間新記録。初めて57分の壁を破った。若林は「あの走りを見ると、自分は9分台で終わってしまったので。8分台で終われば言えたのかなと思いますけど」とコメント。「私の記録を抜いて、8分台を出して『神』と言われる選手が青学から出たら嬉しい」と後輩たちに期待した。(THE ANSWER編集部)

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