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箱根メンバー漏れ、代役の出走見届け涙…あれから1年、青学大主将・田中悠登が立てた戸塚中継所

THE ANSWER / 2025年1月15日 16時33分

スペシャルゲストとして登壇した田中悠登と若林宏樹(右)【写真:主催者提供】

■「青トレ2.0 スペシャルトーク&実演イベント By 徳間書店」に田中と若林が登場

 第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で優勝した青学大。9区を走った主将・田中悠登(4年)は1時間8分40秒の区間2位で貢献した。12日、東京・目黒セントラルスクエアで行われた「青トレ2.0 スペシャルトーク&実演イベント By 徳間書店」に登壇。前年の100回大会で走れなかった悔しさを、この大会で晴らしたことを明かしている。

 5区を走った若林宏樹(4年)とともにスペシャルゲストで登壇。青学大のフィジカルトレーナーを務める中野ジェームズ修一氏と箱根駅伝を振り返った。

 田中は「2位と1分50秒前後でタスキをもらって、ここで差を広げて優勝を決めたいなと思って走り出した」とスタート時について触れている。

 後半、横浜駅のあたりから苦しくなってきたものの、体はしっかり動いていた。「残り5キロくらいで2位の駒沢とだいぶ差を広げられた。区間2位だけれど最低限、主将として勝負を決める仕事を果たせたかなと思う。楽しい最後の箱根駅伝になった」と満足げに話した。

 田中は第99回大会で8区を走ったものの、昨年の100回大会ではメンバーから漏れた。自分の代わりに走ったのは同部屋の塩出翔太(当時2年)。田中は当日、その付き添いとしてサポートした。

 塩出の出走を見届けた田中はそこで涙したそうで「どうしても自分の中で悔しいという気持ちが前面に出ていた」と話している。

 ただ、先輩の想いを背負って走った塩出は区間賞。悔しさで満ちていた田中の心も突き動かされた。

「自分の代わりに出て走ってくれて、いい走りをしてくれた。悔しいという気持ちから『任せてよかったな』という気持ちに変わっていきました」


箱根駅伝への想いを語った田中悠登【写真:主催者提供】

■塩出からタスキを受け取った今大会「青学は任せたぞ」

 今大会は田中が9区。8区の塩出からタスキを受け取ることになった。「箱根駅伝をきっかけに、塩出も青学を支える存在になってくれた。タスキをもらったときに『これからの青学は任せたぞ』という気持ちでもらうことができた」と話した。

 アンカーに繋ぐ区間。「しっかり9区で勝負を決めるんだというイメージはありました」。給水係の片山宗哉(4年)と2人でボトルをぶつけあう“乾杯”のシーンや、10区の小河原陽琉(1年)にタスキを渡す際「トップでタスキリレー!」と“セルフ実況”したことなどが話題になった。

 ただ田中は、実は10区を走りたかったという。「ずっとガッツポーズのイメージはしていた」とも明かす。

 状態の良さもあり、原晋監督からは「10区はもったいないし、9区でしっかり走ってくれ」とメッセージをもらったという。91回大会で区間賞を取った藤川拓也ら、青学の主将が9区を走るイメージもあった。

「自分が前回大会で届かなかった戸塚中継所。そこから走り出せたのは、自分の中でも昨年の悔しい気持ちを晴らすことが出来たかなと思いました」

 幼い頃は喘息持ち。「保育園の運動会も隣で見学していたような体の弱い子どもだった」と語る田中は、立派に王者・青学の主将に成長。今春から地元・福井放送のアナウンサーとして就職する。

 夢は「いつか箱根駅伝に携わって、誰かの背中をポンと押せるような実況が出来たらいい」と明かした。伝えられる側から、伝える側に回る。「まずは目の前の仕事に全力で取り組みたい。地道に、コツコツ、陸上競技で培った粘り強さがあると思うので、泥臭く新たなステージで頑張りたい」と意気込んだ。(THE ANSWER編集部)

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