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部活orユースで迷った進路選択 BリーグU18を選んだ逸材たちが得た「高校生では味わえない経験」

THE ANSWER / 2025年1月20日 7時43分

BリーグU18オールスターゲームに出場した阿部竜大(左)と今西優斗【写真:中戸川知世】

■りそなグループ B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2025 IN FUNABASHI

 バスケットボールのBリーグオールスター第2日が19日、千葉ジェッツの本拠地ららアリーナ東京ベイで開催された。ユース所属の選手によるU18オールスターゲームでは、HELIOSがJADEに87-78で勝利した。部活とユースで進路選択を迫られるジュニア年代。両軍主将の阿部竜大(北海道U18)と今西優斗(名古屋D U18・ともに高校3年)は明確な理由を持ち、成長に繋げた。

 JADEのPG阿部は、身長174センチと小柄ながら持ち前のスピードで得点を量産した。大器の片鱗をのぞかせるチーム最多21得点の活躍。「絶対勝ちたかったので非常に悔しいけど、自分の持ち味は出せた」と笑った。昨年12月の部活最高峰ウインターカップでも若き逸材たちが実力を披露したばかり。負けない技と気迫で観客を沸かせた。

 阿部は中学から北海道U15に所属。「ウインターカップという最高の舞台に立ちたい」と部活の道も考えた。だが、全員でボールをシェアするスタイルと環境の良さに惹かれ、一度の練習参加でU18入りを決断。昨年11月にユース育成特別枠に登録され、トップチームに同行した。「高校生では味わえない貴重な経験」。プロ入りが期待されるまで成長し、後悔したことは「1回もない」と胸を張った。

 ユースの魅力の一つがトップチームとの連携体制。プロの先輩に直接質問できる環境がある。阿部は30歳のPG寺園脩斗から、自ら点を取りつつ、チームの強度も上げるエースの心構えを学んだ。9得点を挙げたHELIOSの主将・今西も、38歳の中務敏宏が毎日同じルーティンを徹底する姿を見て、プロに必要な準備と練習量を肌で感じた。

 2016年のBリーグ発足と同時に誕生したユースの歴史は浅い。今西も多くの日本代表を輩出した歴史あるウインターカップに憧れたが、「自分がいい具体例になれたら」と先例の少なかったU18を選んだ。試合などで授業を早退する時もある。「どちらを選んでもメリット、デメリットがある。最終的には自分が選んだほうで努力して成長するのが全て」と固い決意で成長してきた。

 どちらを選ぶにせよ、決断を正解にできるかは自分次第だ。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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