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中井亜美がSP“自己ベスト”に握り拳 26年五輪へ意欲「シニアのお姉さんを追い越すつもりで」

THE ANSWER / 2025年1月22日 6時33分

SPの演技をノーミスで終えて、小さくガッツポーズする中井亜美【写真:中戸川知世】

■フィギュアスケート全国高校選手権

 フィギュアスケートの全国高校選手権(インターハイ)は21日、神奈川・KOSE新横浜スケートセンターで2日目が行われた。2日間に分けて行われた女子ショートプログラム(SP)では中井亜美(勇志国際高1年)が69.92点を記録し、2位発進。今大会は国際スケート連盟(ISU)非公認だが、自己ベストを上回った。2026年に開催されるミラノ・コルティナダンペッツォ五輪についても「自分のベストな演技をして選んでいただきたい」と意欲を見せた。

 手応え十分の滑りで会場を沸かせた。中井は白と鮮やかなパープルの衣装で、のびやかなスケーティングを披露。冒頭の2回転アクセルを決めると、3回転フリップ、ルッツ―トウループの連続3回転にも着氷。滑り終えると、右手で小さく拳を握った。「目標は70点で少し悔しい気持ちはあるけど、年明け一発目の試合で自己ベスト更新は嬉しい」と納得の表情を浮かべた。

 今季はジュニアグランプリ(GP)ファイナルで銅メダルを獲得。しかし全日本選手権では腰痛の影響もあり、15位と悔しい思いをした。今大会に向けては基礎から見直して調整。「1週間前から調子も戻ってきた。いい練習が積めて自信を持って臨めた」と胸を張った。

 世界で活躍する16歳も、リンクを離れたら普通の女子高生。競技と向き合う時間が多いからこそ、憧れることがある。高校生の間にやりたいことを聞かれると「放課後に遊びたい。家の近くがディズニーなので、そのまま行きたいです」と夢を思い描き、笑顔になった。


中井は「190点台後半は出したい」と意気込む【写真:中戸川知世】

 ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪に繋がる重要な1年が始まった。「まずはシニアのお姉さんを追い越すくらいの勢いでいけたら。12月の代表選考会で自分のベストな演技をして選んでいただきたい」。熾烈な代表争いで武器になる3回転アクセルは、22日のフリーに組み込む予定。「大事なジャンプになる。後半乱れてしまわないようにして(合計)190点台後半は出したい」と意気込んだ。(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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