イチロー氏が日本人初の米野球殿堂入り！「2001年の挑戦の時には全く想像できなかった」

イチロー氏【写真：小林靖】

■米野球殿堂入り発表

　米国野球殿堂は21日（日本時間22日）、2025年の殿堂入りメンバーを発表。米大リーグ・マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏が日本人として初めて選出された。得票率は99.7％で、満票に1票足りなかった。イチロー氏は「2001年に挑戦し、当時僕が殿堂入り発表の場にいられることが全く想像できなかった」「僕個人でも日本のプレーヤーとしても光栄なこと」などとコメントした。

　イチロー氏は27歳の2000年オフにマリナーズへ移籍。2001年に打率.350で首位打者を獲得し、新人王とシーズンMVPを同時受賞した。同年から2010年までゴールドグラブ賞を10度受賞。19年間のMLBキャリアで通算3089安打マーク。10年連続シーズン200安打などメジャーでも突出した安打技術でファンを魅了した。

　発表後、MLBネットワークの番組に出演したイチロー氏は、殿堂入りの意味を聞かれ「まず2001年に挑戦が始まったわけですが、当時、僕が2025年の今日、殿堂入り発表のこの場にいることは想像できなかった。MLBでプレーできるかどうかすら議論があった。僕個人でも日本のプレーヤーとしても光栄なこと」と語った。

　マリナーズ入団の経緯についても改めて聞かれ「当時のポスティングのルールはビットが一番高いチームが権利を取れる。その1チームしか交渉できない。それがマリナーズだった」。さらに「野球の魅力はゲームそのものにもあるけど、多くの人に出会えること。多くの人との出会いが自分を作ってくれた。それが何よりの財産であり、楽しいこと」と野球をやっていることの喜びについても語った。

　米野球殿堂で会ってみたい人を聞かれると「これは難しい質問ですけど、普段、今もマリナーズのユニホームを着て選手たちと練習しているけど、シアトルではない特別な場所、クーパーズタウンでケン・グリフィーJr.、エドガー・マルティネスの2人と会うことをすごく楽しみにしています。それと久しぶりにジーターですね」と話した。（THE ANSWER編集部）