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井上尚弥、異例興行の不安一蹴「全く何も思ってない」 キムの初回全力要求にニヤリ「じっくり考える」

THE ANSWER / 2025年1月22日 13時51分

会見に出席した井上尚弥【写真:高橋学】

■興行は「Lemino」で独占無料生配信

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦を行う。22日は神奈川・横浜市内の会見で両者が初対面。試合13日前に急遽対戦相手が変更となった異例の興行へ、緊張感を漂わせた。興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信。戦績は31歳の井上が28勝(25KO)、32歳のキムは21勝(13KO)2敗2分。

 会見には、共同プロモート契約を結ぶ米興行大手・トップランク社のCEOで93歳のボブ・アラム氏も出席。緊張感が漂う中、白いジャケット、サングラス姿で登壇した井上は「1か月の延期はボクサーにとって気持ちのもちようで何とでもなる。ただ、10日くらい前の相手変更は選手によっては対応しきれない人もいるかもしれない」としつつ、「ただ、自分はどんな相手でも自分のボクシングを一致させる引き出しがあるので、そこに対しては全く何も思っていないです」と調整面の不安を一蹴した。

 キムが会見内で「KOするのを希望している」と強気に話し、「だからイノウエも十分準備して、初回からベストの姿を見せてもらえれば」と初回からの全力を要求。これを受け、井上は「もちろん初回から全力でというのは考えているけど、そこは攻撃を全面に出すのか、ボクシングIQで全力なのか、じっくり考えたい。自分はそこの“作業”だと考えてやっていきたい」とニヤリと回答した。

 12月24日に有明アリーナで井上と対戦予定だったWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)が、来日直前に左目上を裂傷。試合10日前に1か月後への延期が決まった。しかし、1月11日にグッドマンの負傷再発で対戦中止。最初の延期決定後にリザーバーとして前座へ準備していたキムが、急遽リングに上がることになった。

 キムは昨年5月にWBOオリエンタル王座に就き、日本人には7戦全勝。井上に敗れた元WBO世界バンタム級王者ジェイソン・マロニー(オーストラリア)とスパーリングしてきた。左右両構えで戦うことができ、強さと堅実なインファイトスキルを持つ。「トラブルメーカー」の愛称を持ち、16日に来日した。

 勝てば2007年に元WBC世界フェザー級王者・池仁珍が王座を失って以来、18年ぶりの韓国人世界王者。男子世界戦における日韓戦は、2013年11月にWBA世界バンタム級王者だった亀田興毅(亀田)が、挑戦者の孫正五(韓国)に2-1の判定勝ちして以来、11年2か月ぶりとなる。

 井上についての印象を問われ、「初めて会うけど、イノウエが韓国でスパーをしに来た時に見に行った。今日は体が思ったより小さく感じたけど、心の強い選手だと感じた」と語った。

 井上は4月頃に米国で大型興行、9月頃に莫大な資金力を持つサウジアラビアでの試合計画が浮上している。今回勝てば、スーパーミドル級を4度防衛した「カネロ」ことサウル・アルバレス(メキシコ)に次ぐ3度目(世界2位)の4団体防衛。さらにカネロ、元世界ミドル級3団体統一王者ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)を上回る現役最多の世界戦通算24勝(歴代9位タイ)となる。(THE ANSWER編集部)

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