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「もうちょっと背が高いと思っていた」 生ベッツに小学生驚き、身長175cmで世界最高峰を生き抜く極意

THE ANSWER / 2025年1月23日 6時13分

子どもたちに指導するムーキー・ベッツ(右)【写真:編集部】

■MLBジャパンの体験イベント「PLAY BALL」にゲスト出演

 米大リーグ・ドジャースのムーキー・ベッツ内野手が22日、東京都内の小学校をサプライズ訪問し、小学3~4年生の児童約60人にスイング指導などを実施した。MLB機構が世界各国で行っている野球未経験者向けの体験イベント「PLAY BALL」にゲスト出演。身長175センチと比較的小柄ながら世界最高峰の舞台で活躍するスターの言葉に、少年少女たちも貴重な学びを得た。

 身長は175センチ。同僚である193センチの大谷翔平投手と並ぶとひと回り小さいベッツだが、2023年の39本を含めて10年連続で2桁本塁打を放ち、シルバースラッガー賞(ポジション別で最も打撃が優れている選手に贈られる賞)を7度受賞したメジャー屈指の強打者の立場を築いている。

「僕は小さいから、ショウヘイやアーロン・ジャッジ(ヤンキース)のような人よりさらに頑張らないといけない」。よく食べ、よく寝て、誰よりもトレーニングする。「自分はできる」と言い聞かせ、努力を重ねてきた結果だ。

 そして、これから未来を創ろうとしている子どもたちに向けて「女の子だろうが男の子だろうが、体が小さかろうが大きかろうが、野球にしても何をするにしても、人生で最も重要なことの1つは自分を信じること。それは本当にやらなくちゃいけない」と熱弁した。身長は関係ない。自分にポジティブな言葉をかけ続けること。メジャーリーグでNo.1選手の証明であるMVPを2018年に受賞したスーパースターの言葉は、少年少女たちの胸に響いた。


貴重な学びを得た子どもたち。最後は笑顔で集合写真に納まった【写真:編集部】

「もうちょっと背が高いと思っていました」。片岡ももさん(3年)は大谷の大ファン。テレビでベッツの活躍も見てきたが、実際に会ってみて「小さくてあれだけホームランを打てるのはすごいなと思いました」と改めて驚いた。習い事で器械体操をやっているという片岡さんも比較的小柄。「大きいとか小さいとかは関係ない」。印象よりも背が低かったベッツの一言に勇気をもらった。

 ベッツは何度も「常にポジティブに」と繰り返した。その姿勢は、触れあった子どもたちにも伝播した。「ベッツ選手はみんなを笑顔にする力があるなと思いました」。中野千さん(3年)が言うように、バットを振り、ボールを追いかける参加者は終始にこやかだった。柿平結衣さん(4年)は「野球をやったことがなかったので、打てて楽しかったです」と嬉しそうに振り返った。

 野球は遊び程度という永吉千之翼さん(4年)も「今日の体験ですごく興味が湧いたし、クラブチームに入ってみたいと思いました」と笑顔。感想を聞いた4人の児童は皆、もっと野球をやってみたいと口にした。

 意外な感想もあった。ベッツが休日に趣味のボウリングをしていると聞いた中野さんは「野球選手でも普通の生活を送っているんだと、ちょっとびっくりしました」。テレビの向こうのスターが身近に感じられる貴重な機会だった。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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