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井上尚弥会見で海外メディアが10分間マイク独占 「アリガトー!トーキョー!」独壇場に会場困惑

THE ANSWER / 2025年1月22日 22時3分

会見に出席した井上尚弥【写真:高橋学】

■興行は「Lemino」で独占無料生配信

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦を行う。22日は神奈川・横浜市内の会見で両者が初対面。延期に加え、試合13日前に急遽対戦相手が変更となった異例の興行を前に、海外メディアがマイクを独占する珍事が起きた。興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信。戦績は31歳の井上が28勝(25KO)、32歳のキムは21勝(13KO)2敗2分。

 4団体防衛戦の大型興行を前に、海外メディアも質問攻めした。午後1時からの会見。井上陣営の大橋秀行会長、共同プロモート契約を結ぶ米興行大手・トップランク社のCEOで93歳のボブ・アラム氏が順番に挨拶し、司会者の代表質問でメインイベントとセミファイナルの4選手がコメントした。次は報道陣による質疑応答。真っ先に豪州メディアから手が挙がった。

 質問者はスタッフからマイクを受け取ってから話すが、その前に地声で質問をスタート。「マイクをお持ちしますので……」とアナウンスを受けた後にマイクをもらい、「オーストラリアのブラントです。(キム陣営の)バスタブルトレーナーに質問です。どのようなクオリティーでここまでトレーニングをしてきましたか?」と投げかけた。

「タフなトレーニングをしてきた」など一連の回答を受け、「今度はアルタムラプロモーターに質問です。この試合はキム選手にとってどんな意味があるか」と矢継ぎ早に質問。19歳まで孤児院で育ち、幼少期は体が小さいことでいじめを受けたエピソードを聞いた。

 試合を控えた時期の会見は、選手の体調も考慮して時間が限られるのが慣例。各メディアが配慮するが、豪州メディアのスタッフは「もう一つ」とアラム氏に向かって「イノウエ選手はこれから階級を上げるのか。パッキャオと比較もされるが」と追加質問をぶつけた。

 その後もマイクを離さず、司会者から「他の方にも質問をいただきたいので、一旦ここまでで」と遮られた。「アリガトー! センキュー、トーキョー!」と席を立ち、次の質問者だった日本メディアに自らマイクを手渡し。最初の質問から9分30秒。まさに独壇場となり、会場からは困惑めいた苦笑いが漏れた。


会見に出席したボブ・アラム氏【写真:高橋学】

■アラム氏にも“独占取材”の同メディア

 オーストラリアのチームに所属するキムは試合前に同地で合宿するため、豪州からメディアが駆け付けていた。このスタッフ以降は「1社1問でお願いします」とアナウンス。しかし、会見後にも取材が設定されていたアラム氏を個別に引き留め“独占取材”を始めたため、他の報道陣は待ちぼうけとなった。

 当初は12月24日に有明アリーナで井上と対戦予定だったWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)が、来日直前に左目上を裂傷。試合10日前に1か月後への延期が決まった。しかし、1月11日にグッドマンの負傷再発で対戦中止。最初の延期決定後にリザーバーとして前座へ準備していたキムが、急遽リングに上がることになった。

 井上は「2度の中止で日程がズレたことで練習スケジュールも全て狂ったけど、やってみて思ったのが一つ。長期をかけて仕上げるのは自分にプラスだった。この先のビッグマッチを控え、この調整を入れるのがベストなのかなとわかった。2度の中止と延期は凄く参考になったスケジュールでした」とコメント。不安なくリングに上がる。(THE ANSWER編集部)

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