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井上尚弥、挑戦者キムの気迫実感「気持ちが強い」 孤児院育ちに井上陣営警戒「メラメラを感じる」

THE ANSWER / 2025年1月23日 14時26分

計量パスした井上尚弥【写真:高橋学】

■興行は「Lemino」で独占無料生配信

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦を行う。23日は神奈川・横浜市内で前日計量が行われ、両者とも55.2キロで一発パス。延期と対戦相手変更が続いた異例の興行が成立し、井上は挑戦者からハングリー精神を受け取った。興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信。戦績は31歳の井上が28勝(25KO)、32歳のキムは21勝(13KO)2敗2分。

 先に計量したのは王者の井上。一発パスがコールされると、両腕で力こぶをつくって肉体美をアピールした。キムもクリアし、陣営が拍手と声援で盛り立てた。井上は4団体とリング誌のベルト5本を持ち、恒例のフェースオフで14秒睨み合い。落ち着いた様子かつ精悍な顔つきの井上は小さく頷きながら目を合わせ、日韓世界戦で火花を散らした。

 計量後、取材に応じた井上は「本当にいよいよ。2か月、長かったなというのが率直な気持ちです。延期、対戦相手変更と2度あったので、より楽しみです。待ち遠しいですね」と早くリングに上がりたい様子。キムの鋭い眼光から気迫を受け取った。

「やっぱり臆することなくこの試合に挑んできていると思います。代役として受けてくれて、気持ちは強いなとは感じましたね。諦めることなく向かってきてくれるんじゃないかなと思います」

 キムは両親がおらず19歳まで孤児院で育った。アマチュア経験はなく、20歳からボクシングを開始。キャリア当初は負けが続いたが、地域王座獲得など地道に世界ランクを上げ、井上戦が舞い込んだ。日本人には7戦全勝。左右両構えで戦うことができ、「トラブルメーカー」の愛称を持つ。

 陣営の大橋秀行会長も取材に応じ「彼(キム)の経歴を見ても孤児院で育ってハングリー精神がある。精神的な強さがあるし、今回をチャンスと捉えているのがわかる。メラメラとしたやる気を感じます」と驚き。自身も現役時代に韓国選手と拳を交えたため、「昔はコリアンファイターにみんな勝てなかった。その片鱗を感じます」と警戒した。

 井上はスーパーバンタム級5戦目。「少しずつ体もデカくなっているし、スーパーバンタム級の体が完成に近づいている」と手応えを掴んだ。井上と対戦予定だったWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)の左目上裂傷で1か月延期され、再負傷で対戦中止になった興行。最初の延期決定後にリザーバーとして前座へ準備していたキムが、急遽リングに上がることになっていた。

 井上は4月頃に米ラスベガスで大型興行、9月頃に莫大な資金力を持つサウジアラビアでの試合計画が浮上している。今回勝てば現役単独最多の世界戦通算24勝(歴代9位タイ)、3度目(歴代2位)の4団体防衛となる。キムが勝てば18年ぶりの韓国人世界王者。男子世界戦の日韓対決は、2013年11月にWBA世界バンタム級王者だった亀田興毅が孫正五に2-1の判定勝ちして以来、11年2か月ぶりとなる。(THE ANSWER編集部)

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