一体なぜ? 井上尚弥は急遽代役で世界戦を組めたか JBC説明「特別許可が与えられた」
THE ANSWER / 2025年1月24日 8時13分
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ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦を行う。23日は神奈川・横浜市内で前日計量が行われ、両者とも55.2キロで一発パス。延期と対戦相手変更が続いた異例の興行が成立したが、1団体しか世界ランク入りしていないキムとの世界戦が認められたのはなぜなのか。試合を統括する日本ボクシングコミッション(JBC)が説明した。戦績は31歳の井上が28勝(25KO)、32歳のキムは21勝(13KO)2敗2分。
井上と対戦予定だったWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)の左目上裂傷で1か月延期され、再負傷で対戦中止になった興行。最初の延期決定後にリザーバーとして前座へ準備していたキムが、代役挑戦者となった。井上陣営で興行主の大橋秀行会長は1月11日にグッドマンとの対戦中止が決定直後、各団体から世界戦としての承認を受け取った。
規定では、各団体から認められなければ世界戦とはならない。世界ランク15位以内でないと世界挑戦できないが、キムはWBO以外の3団体(WBA、WBC、IBF)で15位以内に入っていない。
この日、取材に応じたJBCの安河内剛事務局長は「基本的には選手の質が大切です」とした上で「今回はキム選手の質が認められ、各団体からスペシャルパーミッション(特別許可)が与えられました。世界ランカー相応の実力があると各団体が判断しました」と説明。グッドマンの怪我という特殊な事情も加味されたという。井上が勝てば各団体の防衛回数にカウントされる。
井上は計量後に14秒のフェースオフで睨み合い。挑戦者と向き合い「やっぱり臆することなくこの試合に挑んできていると思います。代役として受けてくれて、気持ちは強いなとは感じましたね。諦めることなく向かってきてくれるんじゃないかなと思います」と積極的な姿勢を歓迎した。
男子世界戦の日韓対決は11年2か月ぶり。井上が勝てば現役単独最多の世界戦通算24勝(歴代9位タイ)、3度目(歴代2位)の4団体防衛。キムが勝てば18年ぶりの韓国人世界王者誕生となる。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)
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