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井上尚弥興行で主催者吐露「過去一番苦しい」 2人負傷、挑戦者ドタキャン「50度の世界戦で…」

THE ANSWER / 2025年1月24日 6時43分

計量をパスした井上尚弥とキム・イェジュン【写真:高橋学】

■興行は「Lemino」で独占無料生配信

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦を行う。23日は神奈川・横浜市内で前日計量が行われ、両者とも55.2キロで一発パス。延期と対戦相手変更が続いた異例の興行が成立し、井上陣営の大橋秀行会長は苦労を滲ませた。興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信。戦績は31歳の井上が28勝(25KO)、32歳のキムは21勝(13KO)2敗2分。

 最強の愛弟子がポーズを取る横で拍手を送った。堂々の一発クリアを果たした井上。「万全ですよ」と大橋会長も頷いた。「本人も延期はプラスだったと言うし、一番近くで見ていて動揺もない。相手が代われば普通は困惑するものですが、キャリアがあるので」。両者とも減量を乗り越え、大舞台が成立した。

 ここまでの道のりは異例だった。当初は12月24日開催で10月に発表。しかし、セミファイナルで防衛戦を予定していたWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)が肩の負傷で試合中止。さらに井上と対戦予定だったWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)が左目上を裂傷で1か月延期に。最終的には1月11日の再負傷で相手まで変更された。

「小学校の頃から50年くらいボクシングを見ているけど、こんなことはない」と驚いていた大橋会長。ファンのチケット購入時から興行内容が変更され、何度も頭を下げた。この日は無事に計量を終え、「今まで大橋ジムで世界戦を50試合以上していますが、ここまで一番苦しい“試合”でした」と自身の闘いを振り返った。

 グッドマンの再負傷時は関係各所と交渉するなど奔走。4団体からも世界戦の承認を受け取った。もともとリザーバーで前座に登場予定だったキムも計量時に肉体をアピール。大橋会長は「孤児院出身でハングリー精神がある。メラメラとしたやる気を感じる」と調整ぶりを称賛した。

 一方で「井上らしいKO勝ちを予想します。相手は判定まで逃げきるようなタイプには見えない。イチかバチかで来るので、スリリングな試合になるでしょう」と期待。井上も「気負うことなく、自分を信じてやるだけ」と想いを受け取り、リングで暴れ回る。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

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