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井上尚弥に敗れた代役韓国人キムがリング上で涙 「来い!」挑発→直後KO負け、退場時は会場から大きな拍手

THE ANSWER / 2025年1月24日 20時43分

井上尚弥の一撃に苦しむキム・イェジュン【写真:中戸川知世】

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 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦に臨み、4回2分25秒KO勝ちした。1か月延期と対戦相手変更が続いた異例の興行。現役単独最多の世界戦通算24勝、歴代2位となる3度目の4団体防衛を果たした。敗れたキムは試合後、悔し涙を流した。戦績は31歳の井上が29勝(26KO)、32歳のキムは21勝(13KO)3敗2分。

 待ちに待った観客の熱に押され、井上は挑戦者を葬った。初回はサウスポーの相手に慎重な立ち上がりだったが、2回は狙いすました右ショート、3回はガードの上から右ストレートを炸裂。右ボディーも入れ、鈍い音を立てるたびに客席からどよめきが起きた。白いグラブが返り血に染まる。決着は4回。左フックを効かせてから滅多打ち。それでも、キムは「来い!」とジャスチャーを見せたが、最後は容赦なくワンツーでぶっ倒し、10カウントとなった。

 敗れたキムは試合後、リング上で涙を流した。引き揚げる際にはリングインタビュー中の井上、そして会場から温かい拍手が送られた。キムは両親がおらず19歳まで児童養護施設で育った。アマチュア経験はなく、20歳からボクシングを開始。地域王座獲得など地道に世界ランクを上げ、井上戦が舞い込んだ。日本人には過去7戦全勝。左右両構えで戦い、「トラブルメーカー」の愛称を持つ。所属チームのあるオーストラリアで合宿に励んだが、18年ぶりの韓国人世界王者はならなかった。(THE ANSWER編集部)

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