試合中継で井上尚弥にだけ抱く違和感 「聞こえるんだもんなぁ…」不思議現象に気づいたESPN実況席で話題
THE ANSWER / 2025年1月25日 5時53分
■ESPN実況席で話題になったパンチ音
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦に臨み、4回2分25秒KO勝ちした。1か月延期と対戦相手変更が続いた異例の興行。現役単独最多の世界戦通算24勝、歴代2位となる3度目の4団体防衛を果たした。パウンド・フォー・パウンド(PFP)屈指のモンスターの試合は本場・米国も注目。実況席は決着の瞬間、大興奮となった。
アメリカの実況席も興奮を抑え切れない幕切れとなった。初回はサウスポーの相手に慎重な立ち上がりだったが、2回は狙いすました右ショート、3回はガードの上から右ストレートを炸裂。右ボディーも入れ、鈍い音を立てるたびに客席からどよめきが起きた。決着は4回、左フックを効かせてから滅多打ち。最後はワンツーでぶっ倒し、10カウントとなった。
米スポーツ専門局「ESPN」のストリーミングサービス「ESPN+」で配信された試合は、解説を務めた元世界2階級制覇王者ティモシー・ブラッドリー氏が「Ohhhhhhh! オーマイガッシュ!」と決着の瞬間に絶叫。実況のベルナルド・オスナ氏も「なんというフィニッシュでしょう!」と驚くしかない。KO直前にキムは井上に挑発ポーズを繰り出しており、ブラッドリー氏も「もっと来いなんて言っちゃだめだよ(笑)」とお手上げ。「最後の右。オーマイガッシュ!」と井上のフィニッシュを絶賛した。
オスナ氏が「ナオヤ・イノウエのような衝撃音のするパンチを打てるボクサーはなかなかいません。当て方なんでしょうね」と水を向けると、ブラッドリー氏は「自分が喋っている最中なのにパンチの音が聞こえるんだもんなぁ……」と自分の声を上回ってパンチ音が響く“違和感”を証言。「とにかく、彼のパンチの精密さ、パンチを打てる体勢でいる能力、ボクシングIQの高さ。全てを見ることができた。素晴らしいボクサーだよ」と賛辞を連発していた。(THE ANSWER編集部)
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