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突然叫んだ「井上尚弥に拍手を!」 会見場を戸惑わせた海外記者の敬意「日本は感謝しないと」

THE ANSWER / 2025年1月25日 8時43分

4団体防衛に成功した井上尚弥【写真:中戸川知世】

■井上尚弥が4団体防衛に成功

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)と4団体防衛戦に臨み、4回2分25秒KO勝ちした。1か月延期と対戦相手変更が続いた異例の興行。現役単独最多の世界戦通算24勝、歴代2位となる3度目の4団体防衛を果たした。戦績は31歳の井上が29勝(26KO)、32歳のキムは21勝(13KO)3敗2分。試合後会見では、海外メディアが突然王者に喝采を求める異例の場面があった。

「モンスターに大きな拍手を!」

 井上の会見途中、記者席から突然大声が飛んだ。声の主は米メディア「ファイトハイプ」のグラント・テッシー・ブラウン記者。2001年から2006年までライト級で活動した豪州籍の元プロボクサーで、8戦全勝(4KO)の戦績を持つ。「ただただ彼が本当に素晴らしいボクサーだからさ。感謝しないといけない。彼が引退したら50年はイノウエのようなボクサーは出てこないからね」。同記者は絶叫の理由をこう説明した。

「50年に一度、ただのボクサーではなくスーパースターが出てくるもの。日本は感謝しないといけない。彼はファイティング原田以来、最高のボクサーだ」


ブラウン記者は井上の「タイミングと正確さ」を絶賛【写真:中戸川知世】

 ブラウン記者はサウジアラビアや米ラスベガスなどで大物ボクサーの試合を数々見てきた。フロイド・メイウェザー、マニー・パッキャオ、“カネロ”サウル・アルバレス、タイソン・フューリー、オレクサンドル・ウシク……。次々と名前が挙がるが、「イノウエがパウンド・フォー・パウンド(PFP)No.1だ」と断言した。PFPとは、全17階級のボクサーを総合して評価するランキング。「その次がテレンス・クロフォード、そしてウシクだね」と続けた。

 ずっと井上の大ファンだったという同記者だが、生観戦は初めて。「ここにいられて本当に光栄だ。素晴らしいとは知っていたが、実際に見てさらに印象が良くなった。彼は本当に速い。素晴らしいタイミングとスピードで強烈なパンチを打ち込む。彼は常にパンチを繰り出す適切な時をわかっている。信じられないよ」。最も印象に残ったのは「タイミングと正確さ」だという。

「彼は史上最高級のボクサー。歴史上、最高のPFPボクサーの1人になれると思う」と絶賛が止まらないブラウン記者。会見場を戸惑わせた異例の呼びかけの背景には、井上への深い敬意が込められていた。(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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