井上尚弥と“タンク”夢の激突はあり得るのか? かつて敗れた男の見解「彼は強者。でも…」
THE ANSWER / 2025年1月26日 4時13分
■TJ・ドヘニーが持論
ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、4団体防衛に成功した。WBO11位キム・イェジュン(韓国)に4回2分25秒KO勝ち。海外では以前から“夢の対決”としてWBA世界ライト級王者のガーボンタ・デービス(米国)との一戦に期待する声もあるが、井上にかつて敗れた男がこれに持論を展開した。
“タンク”の愛称で高い人気を誇るデービス。30勝(28KO)無敗の3階級制覇王者で、現在は井上のスーパーバンタム級から3階級上のライト級の王座についている。未だ無敗で、高いKO率を誇るのが両者の共通点だ。今回の試合前には、デービスがXで「ナオヤ・イノウエ、幸運祈ってるぜ」とエールを送るなど互いにリスペクトしている。
英専門メディア「プロ・ボクシング・ファンズ」の公式YouTubeチャンネルに登場したのは元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー(アイルランド)だった。昨年9月に井上と対戦し7回TKO負けした38歳。井上―デービス戦の可能性について話題が及ぶと、このように語った。
「タンクは強者だよ。2人が同じ階級のボクサーなら最高の試合になるだろう。でも体重差がありすぎる」
デービス自身も昨年5月に英専門誌「ボクシング・ニュース」のYouTubeチャンネルで「対戦するところはあまり想像できない」と井上との対戦について語っており、階級差を考えても現実的とは言えない。ドヘニーは「イノウエは126ポンド(フェザー級)が限度だと思う」とし、対戦実現には否定的だった。
井上は一夜明けた25日、所属ジムで会見。大橋秀行会長とともに、今後の展望についても語った。4月頃に米ラスベガスで大型興行、9月頃に莫大な資金力を持つサウジアラビアでの試合を計画中で、相手はWBC1位&WBO8位アラン・ピカソ(メキシコ)、元WBA&IBF統一王者で現WBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)を想定している。その後にフェザー級で現WBA同級王者のニック・ボール(英国)と対戦し、スーパーバンタム級に再転向するプランがあるようだ。(THE ANSWER編集部)
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