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井上尚弥は“ミスマッチ”すら魅力的に 米メディア絶賛、比較対象はノーベル賞の歴史的偉人?

THE ANSWER / 2025年1月25日 20時3分

4回KO勝ちした井上尚弥【写真:中戸川知世】

■歴史的偉人たちと並べて絶賛

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が24日、4団体防衛に成功した。WBO11位キム・イェジュン(韓国)に4回2分25秒KO勝ち。米メディアは井上がこの試合で示した偉大さを称賛している。

 米専門メディア「ボクシングシーン.com」は「ナオヤ・イノウエはミスマッチすらも魅力的に見せる」との見出しでエリオット・ウォーセル記者の署名記事を掲載。世界ランカーすら「ミスマッチ」に見せてしまう異次元の強さに触れつつ、このように独特な表現で絶賛した。

「イノウエのミスマッチを見るのは、アレサ(フランクリン)が発声練習をする姿や(ジミ)ヘンドリックスがギターのチューニングをする姿、(ボブ)ディランが昨晩の夢をレストランのナプキンに出来る限り書き起こしている姿を見るかのようだ」

 ウォーセル記者は「クイーン・オブ・ソウル」と呼ばれる歌手アレサ・フランクリン、ロック史上最高のギタリストとの評価も受けるジミ・ヘンドリックス、ノーベル文学賞を受賞した歌手ボブ・ディランら、歴史に残る偉人たちと並べて井上の偉大さを強調した。

 記事では、井上の最高の試合を見たわけではないとしつつ、「スリル満点で有意義な体験であることに変わりはない」と指摘。「他のボクサーの実力伯仲の試合を見るよりも様々な意味で優れている」とさえ評価した。

 井上と対戦予定だったWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)の左目上裂傷で1か月延期され、1月11日の再負傷で対戦中止に。最初の延期決定後にリザーバーとして前座に準備していたキムが代役を務めた。井上は試合後の会見で「試合で疲れたというよりも2か月いろいろあったし、中止、相手変更とか肉体ではなく、精神的に正直きつかった」と心境を明かしていた。

 それでも豪快なKO劇で現役単独最多の世界戦通算24勝、歴代2位となる3度目の4団体防衛に成功。ウォーセル記者は「ボクサーの偉大さの真の証明は、ミスマッチすらも魅力的に見せることにあるといえるかもしれない」とし、この試合で井上が示した実力を絶賛していた。(THE ANSWER編集部)

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