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井上尚弥戦中止グッドマンの名前「聞きたくない」 王座返上も視野…陣営「皆さんの望む試合を」

THE ANSWER / 2025年1月25日 19時19分

一夜明け会見に登場した井上尚弥【写真:中戸川知世】

■井上尚弥が会見

 ボクシングの世界スーパーバンタム級(55.3キロ以下)4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が25日、3度目の4団体防衛成功から一夜明け、神奈川・横浜市内の所属ジムで会見した。前夜は東京・有明アリーナでWBO11位キム・イェジュン(韓国)に4回2分25秒KO勝ち。1か月延期と相手変更を招いた挑戦者との対戦義務が残るが、井上陣営は王座返上も視野に対戦を回避したい意向を示した。

 当初対戦予定だったWBO&IBF1位サム・グッドマン(オーストラリア)の左目上裂傷で1か月延期され、1月11日の再負傷で対戦中止になった興行。最初の延期決定後にリザーバーとして前座に準備していたキムが代役を務めた。調整に奔走した大橋秀行会長は「グッドマンの名前は聞きたくありません」と苦笑いした。

 今後は4月頃に米ラスベガスでWBC1位&WBO8位アラン・ピカソ(メキシコ)と大型興行、9月頃に莫大な資金力を持つサウジアラビアにて、元WBA&IBF統一王者で現WBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)と対戦する方針を明言。年内のフェザー級挑戦で今年4試合を終えたあと、2026年はスーパーバンタム級に戻すプランを披露した。

 しかし、2団体で1位のグッドマンと指名試合を義務付けられた状況。規定を守らなければ井上が王座を剥奪される可能性もある。大橋会長は「4団体(の保持)にこだわりません。指名試合なのでやらないといけないとなると、また何かあって(時間が)無駄になるかもしれない。返上してでも、皆さんの望む試合をしたい」と優先順位を明かした。

「今はベルトを何本も持つというより、お金をいくら稼いだかという時代。それが私の仕事でもあります。井上もキャリア後半。今、井上がやるべきことはそういうことです」

 決して無茶はさせないが、井上のコンディションを見ながら新たな挑戦をサポートしていく。井上も「2025年はボクシングキャリアを加速させたい。それをファンと共有して一緒に歩みたい」と誓った。(THE ANSWER編集部)

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